独立に向けていよいよ始動! 元SMAPのリーダー・中居正広(44)の冠バラエティー番組「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日系、火曜午後11時15分)が4月期の番組改編で、月曜午後8時枠のゴールデンタイムに“昇格”することが分かった。舞台裏では、芸能界から身を引いたはずのSMAP担当だった元チーフマネジャーのI女史(58)が猛プッシュしたとの情報が駆け巡っている。この改編で見えてくるのは、中居らジャニーズ事務所からの“独立組”のバックアップにテレ朝がついたということ。事務所に“対抗”する態勢が整い、ついに独立に向け動きだした。

 中居は今月中旬に気管支炎と肺炎のため、約1週間、極秘入院していたことが判明。「中居――」の24日、31日放送分の収録を欠席したものの、すでに退院、仕事復帰している。

 その「中居――」が今春の番組改編で、月曜午後8時枠のゴールデンタイムに進出することが明らかになった。SMAPの解散余波で露出激減を危ぶまれるも、むしろ逆。今春からゴールデンタイムの担当番組が1本増の3本になった。

 今回の決定に中居は「1クールで終わらないようにがんばります」と余裕のコメントをしているが、快進撃の背景にはI女史の“神通力”がささやかれている。芸能プロ関係者の証言。

「今でもIさんは番組スタッフとひそかに連絡を取っているようだ。テレビ界における彼女の力はいまだ衰えておらず、グループ解散の責任を痛感しているIさんは、中居の番組をゴールデンタイムに昇格させるよう猛プッシュしたと聞く」

 かたや、ライバル局の日本テレビでも似たような番組改編があった。

「嵐」の日テレ系冠バラエティー番組「嵐にしやがれ」が今春の改編で、現在の土曜午後10時枠を土曜午後9時枠に前倒しすることが発表された。

「これはジャニーズの進言だとされている」と制作会社スタッフ。安定して高視聴率を取っている「天才!志村どうぶつ園」(土曜午後7時)、「世界一受けたい授業」(土曜午後7時56分)の恩恵にちゃっかり乗っかって「嵐――」の視聴率を回復させるための枠移動というのが、テレビ業界の共通認識だ。

「SMAPなきジャニーズとしては、嵐は看板グループ。冠番組の『嵐――』でこれ以上、コケるわけにはいかないから」(前出スタッフ)

 ジャニーズはこれまで芸能界で“巨大帝国”を築いてきたが、一連のSMAP解散騒動でその屋台骨が揺らぎ始めている。さらに“女帝”ことメリー喜多川副社長(90)と、木村拓哉(44)を除く、中居ら元SMAP4人の間に深いミゾが発生。4人はジャニーズを退社してI女史と合流するとみられ、そのXデーについて発売中の週刊女性は6月、女性セブンは急転直下の今月末の可能性を指摘している。

 この勢いであれば、独立組・I女史対ジャニーズの争いが急加速する可能性も浮上。“開戦”の火ぶたが切られる前に、I女史側はテレ朝を取り込み、ジャニーズ側は日テレを巻き込んだというわけだ。

「解散後、初の改編で、中居の深夜番組をゴールデンに抜てきしたテレ朝の決断は見逃せない。“中居を推していく”と宣言したようなもの」(前出芸能プロ関係者)

 25日には中居が笑福亭鶴瓶(65)と司会を務める日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース」(水曜午後9時)が、4月からなぜか激戦区の火曜午後9時に移動することが発表された。他局の編成が変わらなければ裏番組には「マツコの知らない世界」(TBS系)、「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)、フジテレビのドラマと激突することになる。なんともキナくさい動きだ。

 中居はもともと冠バラエティー番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜午後8時57分)を放送するTBSと関係が深い。「つまり中居はTBSに加えて、テレ朝の取り込みにも成功したことになる」(同)

 独立組・I女史対ジャニーズは、番組編成を舞台にした“場外戦”に発展しそうな気配がムンムン漂っている。

 国民的関心事となった昨年のグループ解散騒動で、ただ一人、好感度を上げた中居。テレ朝を“相棒”にして、独立へ動き始めた元SMAPリーダーの方が、ジリ貧の“巨大帝国”より勢いがあるともいえそうだ。