【ブルーリボン賞・監督賞】東京映画記者会(東京スポーツなど在京スポーツ新聞7紙の映画担当記者で構成)が投票で選ぶ「第59回ブルーリボン賞」の各賞が25日、決定した。監督賞にはアニメ映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督(56)が選ばれた。

 平凡な女性すずが戦時中でも工夫をこらし前向きに生きる姿を丹念に描いた同作で、すずの声を担当したのが、のん(能年玲奈改め)だった。片渕監督は4年前のNHK朝ドラ「あまちゃん」に主演したころから彼女に注目していたという。

「(岩手県)久慈市のロケで潜水を教えていた知り合いから人となりを聞いていて。彼女、当時は貧乏で、久慈の駅前のスーパーで値引きされた総菜を買ってニコニコ、ホテルに帰っていたと聞いて“ああ、すずさんだな”って」