“元SMAP視聴率対決”で、木村拓哉(44)が徐々に追い詰められてきた! 草彅剛(42)が主演するドラマ「嘘の戦争」(フジテレビ系、火曜午後9時)の第2話が、初回から視聴率をジワリと上げ、木村の主演ドラマ「A LIFE~愛しき人~」(TBS系、日曜午後9時)に接近してきたのだ。草彅にだけは負けられないと意気込んできた木村サイドにも、ここにきて焦りの色が見えてきたという。

 木村が初めて医者役を演じることでも注目された「A LIFE」の初回は15日に放送され、平均視聴率は関係者らに不満が残る14・2%だった。

「当初は『昨年10月から』という話だったが、同クールには視聴率20%超えが当たり前の超人気ドラマ『ドクターX』がテレビ朝日系で放送されることになった。同じ医者を題材にしたドラマということで比べられることは確実で、しかも相手が悪すぎる。負けてしまう可能性はかなり高いから、1月開始にずらして満を持してスタートした」(ドラマ関係者)

 昨年10月期に放送された米倉涼子(41)主演の「ドクターX~外科医・大門未知子~」は、全11回の平均視聴率21・5%と、昨年の民放ドラマでは最高の数字を叩き出した。

 木村たちも「ドクターX」に追いつけ追い越せ、とばかりに高みを目指してきたのだが…。
「初回としては微妙な数字ですね。とにかく木村は本格的なリアリティーあふれる医療ドラマにしたがっているけど、制作サイドは決してそうではない。今のところ、いつもの“キムタクヒーロードラマ”に落ち着いている。局内では『今後、数字を伸ばすことは難しいのでは?』という声まで出ている。それどころか、まさかまさかの10%割れを心配する声すら出ている」(TBS関係者)

 これまでは「ドクターX」という“上”ばかりを見てきた木村だが、ここにきて“下”からも猛烈な追い上げがある。草彅主演の「嘘の戦争」は10日放送の初回は平均11・8%だったが、17日の第2話は平均12・0%と着実に数字を上げてきたのだ。

 わずか0・2ポイントながらもアップしたのは大きい。というのも最近の傾向では、第2話で視聴率を下げてしまうドラマがほとんどなのだ。ちなみに昨年10~12月のクールのプライムタイム(午後7~11時)に放送されたドラマで、初回より第2話の数字が上がったのは、新垣結衣(28)主演で大人気となったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)と「黒い十人の女」(日本テレビ系)だけ。「ドクターX」でさえ、第2話で数字を下げている。

「初回より第2話の数字がいいということは、内容が面白いと評価されているということ。テレビマンの間でも『嘘の戦争』はとても評判が良く『内容は今回のクールでナンバーワン』とまで言う人もいます。今後、数字をどんどん伸ばしそう」(テレビ局関係者)

 昨年の大みそかで解散したSMAPメンバーでも、ドラマといえば木村だった。しかし一連の解散騒動で、木村1人が裏切り者扱いされ、人気が急落したと言われている。そうしたなかで迎えた“元SMAP視聴率対決”で、草彅に負けることは木村のプライドが許さないだろう。

「草彅のドラマに関する発言は木村からは出てないが、意識していないわけはないでしょう。木村サイドの関係者やドラマスタッフはかなり焦っていますよ。このままいくと、草彅のドラマに視聴率を抜かれかねない状況ですから。まだ始まったばかりなのでそこまで現場は暗くなっていないが、危機感はかなり持っている」と制作会社関係者は明かす。

「A LIFE」の第2話が放送されるのは、22日だ。視聴率は初回から伸ばせるのか、それとも草彅とは逆に下がってしまうのか…。“審判の日”は、もう間もなくやって来る――。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)