三浦弘行九段(42)の冤罪が明らかにされた将棋のコンピューターソフト不正使用疑惑をめぐる騒動で、かつて女流棋士として活躍した林葉直子氏(48)のブログを評価する意見がネット上に寄せられている。

 17日、騒動の火付け役と化した格好の渡辺明竜王(32)が、「三浦九段にご迷惑をお掛けしたことを申し訳なく思う」と謝罪した。東京都内で開かれた竜王就位式のあいさつの中で述べた。棋界を揺るがせた不正疑惑が表面化したのは昨秋のこと。10月15日開幕の竜王戦7番勝負の挑戦者に決まっていた三浦九段について、同勝負の直前に渡辺竜王らから疑惑を指摘する声が上がり、日本将棋連盟は12月末まで出場停止処分とした。

 連盟から委嘱された第三者委員会は12月26日、不正の証拠は認められなかったとする調査結果を発表。谷川浩司会長(54)が三浦九段への謝罪の意を表明し、幹部は処分された。さらには渡辺竜王の“釈明”が注目される事態になっていた。

 渡辺竜王謝罪のニュースにネット上では、林葉氏が当初から疑惑を「明確に『ありえない』と否定していた」ことがツイッターで紹介された。林葉氏は10月15日付で、こう書いている。

「スマホでコンピューターで調べるなんてありえないと、思うけどなぁ。三浦くんって、もともと強いんだから誰かが嫌がらせで言いふらしたんじゃないかしらん。だいたいコンピューターに手伝ってもらって勝っても面白くもなんともないじゃない」(一部抜粋)

 かつて女流王将、女流名人のタイトルを獲得するなど活躍した元棋士は“直感”で無実を見抜いていたのか。