“薬物使用疑惑”がついて回る大物歌手Xの信じられないエピソードをキャッチした。それも、あの歌手・ASKA(58)がらみというから無視できない。XとASKAは旧知の仲。にもかかわらず自らのコンサートにASKAが来ると知るや、スタッフに「楽屋に絶対入れるな!!」と目をつり上げ絶叫したというのだ。そんな「排除命令」を出したXの心情を関係者はどう見たか――。

 昨年、2度目となる逮捕をされたものの、不起訴となったASKAに、Xはビビりまくっているという。

 Xをよく知る音楽関係者は「ASKAの動向をXは、常に細かくチェックしていますよ。釈放されたときはとにかくピリピリしていました」

 大物シンガー・ソングライターであるXは、ASKAの先輩にあたる。以前からASKAとは親交も浅くない。普通に考えると後輩の釈放に喜びこそすれ、動向をマークしてナーバスになるとは、どういうことなのか?

「下手にASKAと接触して、当局の捜査の手が自分に及ぶことを何よりも恐れているんです」と前出の関係者は説明。それほどXには常に薬物の噂が付いて回っている。

 捜査関係者がこう耳打ちする。

「Xは普段、睡眠導入剤や精神安定剤などを複合的に使うことでケミカルな感覚を味わっていると聞きました。ただ、覚醒剤も使っているという話も根強くあります。仲が良かったある有名人が覚醒剤で逮捕されたとき、慌てて渡米しようとしていましたからね(苦笑)。結果的にしなかったようですが…」

 一方で、実際にバキバキに“キメている”写真を当局は押さえているとの情報もある。そんなXが都内某所で公演をしたときのことだ。ASKA相手にこんな騒動を起こしていた。

「ASKAさんが関係者を通じて『コンサートに行きます』とXさんに伝えてきたんです。しかも『楽屋で会いたい』と。おそらく先輩へのあいさつをするためだと思いますが、Xさんの緊張が一気にマックスになったのは言うまでもありません。『見に来るのはいいけど、楽屋には来るなと伝えろ! おまえら、絶対入れるんじゃね~ぞ!!』と目をつり上げて吠えるなり、スタッフを関係者口などに緊急配置したんです。ただでさえ、ライブ前はピリピリしているのに、それはもう大変な騒ぎでした」(前出の音楽関係者)

 何とかASKAの“楽屋来訪”は食い止めたものの、その後一連の逮捕劇が話題になったこともあり、XはASKAの動向に異常に過敏になっているようだ。

 一方のASKAは不起訴となって釈放され、堂々と活動している。

 12月24日付で更新されたASKAのブログでは「Merry Christmas!!」のタイトルで新曲「FUKUOKA」の歌詞とユーチューブのアドレスが記されてあった。リンク先には「コンプライアンスのため東京のスタジオを使用することができなくなった時、僕の前に道を拓いてくれたのが、ふるさと福岡でした」(原文ママ)というメッセージ。そして、この音源が未発表アルバム「Too many people」の一曲だということがつづられてある。

 レコード会社関係者は「さすがASKAさんという感じですね。『FUKUOKA』はメロディアスなピアノバラードとASKAさんの声が非常にマッチしている。とても覚醒剤依存症だったとは思えませんよ」と驚きを隠せない。

 今回の逮捕に至った経緯はブログからはよくわからず、依然として薬物疑惑は払拭できないものの、とりあえず復帰への第一歩となったのは間違いない。今後も何らかの形で新曲を発表していくものとみられる。

 そんなASKAを“排除”しようとしたXは、「FUKUOKA」をどんな思いで聴くのだろうか?