9回目の紅白歌合戦出場となったAKB48は、“紅白選抜メンバー”48人が「夢の紅白選抜SPメドレー」を披露した。

 今回は姉妹グループを含めたAKB48グループのメンバーから視聴者の投票によって、紅白のステージに立つ48人を決める企画「AKB48 夢の紅白選抜をみんなで選ぼう!」を実施し、先月29日に出場する48人が発表されていた。

 代表曲「フライングゲット」のイントロが流れるなか、順位が発表されるという演出で、NMB48の山本彩(23)が見事に1位に輝いた。

 山本は涙を流し、冠の付いたセンターマイクの前に移動し、「君はメロディー」を歌唱。「一気に緊張が来て、震えが止まらなかったけど、すごくうれしいです。ありがとうございました」と感激し、頭を下げた。

 総得票数46万856票で山本は4万1190票を獲得。2位のHKT48の指原莉乃(24)に7000票の大差をつけた。

 テレビ局関係者は「山本は“本家”AKB選抜総選挙は最高4位ですが、48グループ全体で握手会人気は断トツ。女性ファンの数も多く、ファンの実数は1番と言われてきた。それが今回証明された形でしょうね」と指摘する。

 指原自身も山本の人気ぶりを認識していたようで、舞台裏で発表前から「3位ぐらいかな」と白旗を掲げていたという。

 山本は「リハーサルのセンターに立っていた指原さんが、一番に駆け寄ってくれて『おめでとう』と言ってくれて、うれしかった」と感謝したが、指原は他にも優しい気遣いを見せていたとか。

「投票で“紅白選抜入り”した同じHKTに所属する田中美久、矢吹奈子の中学生メンバーは労基法で午後8時以降の就労が禁じられており、歌唱することができず。その代わり、指原はリハーサルで田中、矢吹を自分と渡辺麻友と並んでメンバーの先頭に立たせ、目立たせていた。緊張する2人をフォローし、紅白を存分に味わわせようとしていた」(AKB関係者)

 HKTを担う人材に貴重な経験をさせるなど、指原は劇場支配人の顔を随所にのぞかせていた。