2016年に「ペンパイナッポーアッポーペン」(PPAP)で大ブレークしたピコ太郎が、本紙の特別インタビューに登場だ。年末にリリースしたアルバム「PPAP」も大ヒット中と、もはや誰にも止められない勢いのピコ太郎は、17年に本格的な世界進出を目指す。本紙を通じて意外な“募集”をかけた。

 ――16年の大ブレークを振り返って

 ピコ太郎:最近、いつも言っている口癖が「怒られる」なんですよね。この前、テレビ番組で(世界的歌手)スティングさんの横でスタンバイしてましたから。あれ、普通に考えたら怒られますよね。スティングさんと撮ったツーショット写真を使っていいか?と、スティングさんのスタッフさんに言われて。もう訳分かんなくなった。スティングさんの後にすぐ歌わせてもらって。これ怒られるよと。

 ――夏にPPAPを動画共有サイト「ユーチューブ」にアップしたことがすべての始まりだった。9月にジャスティン・ビーバーがツイッターでPPAPを取り上げたことで、一気に世界中で大ブレーク

 ピコ太郎:僕はなんにせよ一生懸命やっているので、すごいことに巻き込まれているというのはあるんですけど、プロデューサーの古坂(大魔王)さんが言うには、確信はあったと。ただそれは日本の中でだったんですね。日本の中でユーチューブを使って、8月くらいに出して年末ぐらいに盛り上がってるんじゃないか、という体で作ったと思うんです。まさか8月に作って9月末に急にジャスティン・ビーバーが来るとは思わなかったです。そこからドナルド・トランプ氏の孫娘さんが来るとは思わなかったですね。

 ――年末にリリースしたアルバム「PPAP」もヒットしている

 ピコ太郎:目標枚数は1枚だったので、1人でも買ってもらえればありがたいです。今回は買ってもらって全く損しないと、皆さん言われると思います。(初回封入特典として)ピコ太郎になれる紙エプロンみたいなのも付いているし、ヒゲシールも付いて、ステッカーも付いてます。

 ――17年の目標は

 ピコ太郎:今までと変わらずに行きます。動画をどんどん出していきます。売れる売れない、面白いつまらない関係なく、思いついて楽しいものをドンドン出していきます。こないだ「二文字目ミステイク」という曲を配信しました。急に日本語の語呂合わせの歌にしたんですけど、これもいま一番出したかったので、出したんですね。ただ今までと唯一変わる点は、キチンと世界の人も分かるように修正していきます。(日本以外の人も分かるように)言語と感覚です。修正はしていくんですけど、ベクトルは変わらないですね。

 ――海外レーベルとも契約し、いよいよ本格的に海外に進出する年になりそうだ

 ピコ太郎:いま急募しているのは、面白くてよくしゃべれる通訳の人ですね。できれば中国語、英語と、ヨーロッパ方面。あとはロシアですね。いま募集しているのは通訳できるだけではなく、その国々の面白い人です。