サッカーのクラブ世界一を決めるクラブW杯決勝(18日、横浜・日産スタジアム)で開催国代表の鹿島は、欧州代表のレアル・マドリード(スペイン)に延長戦の末、2―4で敗れた。来年のリベンジを狙うなか、ピッチ外にも見返すべき人物が現れた。

 J1王者鹿島が“白い巨人”を苦しめた。前半9分に先制を許すも、44分にMF柴崎岳(24)が同点ゴール。後半7分に再び柴崎が勝ち越し弾を決め、スタジアムにどよめきを起こした。

 世界からも絶賛の声が出ているが、勝てるチャンスもあっただけに鹿島イレブンに満足感はない。来年はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制覇し、クラブW杯に舞い戻るつもりだ。

 キャプテンのMF小笠原満男(37)は「悔しいですね。結果を求めてやったので勝てなかったのは残念。来年はアジア王者としてこの舞台に立って(世界)チャンピオンになりたい」と笑みもなく語った。

 早くも来年に向けて臨戦態勢の鹿島だが、ピッチ外では、お笑い芸人の明石家さんま(61)への“リベンジ”も視野に入っている。

 サッカー好きで知られるさんまは、決勝前日に中継局の日本テレビ系の番組に出演。「開催国(鹿島)が、レアル・マドリーを倒して優勝したらおかしい」「鹿島が勝ったら試合後のコメント、俺はしない」と発言。ゲスト出演した試合中継でも番組の最後に「まあ(鹿島が)頑張ってくれてきれいに着地ができたような気持ちでホッとしてます。もし鹿島が2―1で勝っていたら、高速道路でいろんなことを考えてしまいそうやった」と言い放った。

 これにネット上は賛否両論の大騒動。さんまを擁護する声がある一方で「レアル好きなのはいいけど、鹿島を貶めるな」「Jリーグをバカにするな」などと、批判的な意見が多くを占めた。

 さんまの口を封じるためには、有無を言わせぬ結果を出せばいいだけ。来年こそ世界一を実現し、ピッチ外の屈辱も晴らすはずだ。