今年、「シン・ゴジラ」や「君の名は。」などのヒット作を飛ばした東宝が2017年の配給32作品を15日、発表した。

 12月14日の時点で「シン――」は81億円、「君の――」は206億の興行収入を得た。その2作に加え、以前から人気だった「名探偵コナン」や「ドラえもん」も今年の公開作が、シリーズ歴代最高の興収を記録。飛ぶ鳥を落とす勢いの同社は1~11月末の累計興収が782億4600万円となり、2010年の年間歴代最高興収748億6900万円を早くも更新した。

 17年も「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」(3月4日公開)、「名探偵コナン から紅の恋歌」(4月15日公開)、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(8月18日公開)などのアニメ映画が公開される。

 他には「3月のライオン」(前編3月18日、後編4月22日公開)、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(8月4日公開)といった人気アニメの実写化や、「ちょっと今から仕事やめてくる」(5月27日公開)、「君の膵臓を食べたい」(7月28日公開)、「関ヶ原」(8月26日公開)のような人気小説の実写化でもヒットを狙う。

 また、中国でも、日本円で興収80億円に迫る勢いの「君の――」は日本国内でもいまだに好調で、市川南取締役は「全国の映画館からまだ上映したいと言っていただける状況」と説明。年明け後もしばらく上映し続ける見込みで「ゴールは決めていない」(同氏)とした。