今年の漢字トップ20に「死」入らず…選考理由説明でユーキャン再炎上

2016年12月14日 11時00分

「金」の字を揮毫(きごう)する清水寺の森清範貫主(ロイター)

 今年の世相を漢字1字で表す「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会主催)が12日、清水寺(京都市東山区)で発表され、「金」が選ばれた。1日に発表された「ユーキャン 新語・流行語大賞」でトップテン入りしたワードも軒並みランクインしたが、あの“不穏な漢字”は見当たらなかった。

「金」はリオ五輪での金メダルラッシュや東京都政、東京五輪を巡る「カネ」の問題、米大統領選を制したトランプ氏(70)の「金」髪、史上初のマイナス「金」利導入などが理由に挙げられた。トップ20も発表され、「選」「変」「震」「驚」「米」「輪」などが続いた。

「今年の漢字」は全国から一般募集され、その得票数順で発表される。先の新語・流行語で年間大賞となった「神ってる」の「神」は12位。「ゲス不倫」は「不」が8位、「倫」が9位に入った。

 ただ、流行語でトップテン入りし「不快」「下品」「流行していない」と炎上を招いた「保育園落ちた日本死ね」に関連する「死」は入らなかった。

 ネット上では「ユーキャンの選考委員が選んでたら『死』が今年の漢字になってもおかしくなかった」「『死』が選ばれなくて本当に良かった」「漢検はまとも。ユーキャンの選考がいかに恣意的かが分かる」などと再び、ユーキャンへの非難があふれた。

「日本死ね」余波はいまだ消えていない。

 流行語大賞の選考委員を務めた歌人の俵万智氏(53)は自身への批判が殺到していることを受けて、10日にツイッターで「『死ね』が、いい言葉だなんて私も思わない。でも、その毒が、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた」と選考した理由を説明したが、さらなる炎上を招いた。

 また「『日本死ね』は日本人に対するヘイトスピーチで、多くの人の心を傷つける酷い言葉」とユーキャンに撤回を求める署名集めも行われている。「死」が「今年の漢字」ベスト20にランクインしていたら、大騒動となっていたところだった。