死に物狂いのイメージ回復作戦!! ジャニーズグループ「V6」の長野博(44)が女優の白石美帆(38)と先月末に結婚したが、ファンへの結婚報告方法にSMAP解散騒動がやはり影響していた。一部ファンから“ブラック企業”とやゆされるほど傷ついたブランドイメージを回復させるために、長野の結婚以降、徹底されるというジャニーズの演出とは――。

 長野、白石の2人は2年半の交際を経て「いい肉の日」である11月29日にゴールイン。ファンクラブの会員、マスコミ各社に結婚披露宴のメニュー表をモチーフにしたメッセージカードを送って報告。グルメ通の長野らしい演出でも話題を集めたが、実は違った意味でファンからは評価されていた。

「今回はファンクラブの公式サイト、会報で発表したのを受けてメディアが報じ、その後に本人がコメントを発表した。『最初にファンに知らせる』ことは、これまでジャニーズ事務所が王道としてきたやり方ですが、ファンは『週刊誌、新聞、ネットニュース、芸能リポーターなどどこにもスッパ抜かれず、ファンに真っ先に伝えてくれた』と評価しているのです」(テレビ局関係者)

 当然ながら、事前に各メディアへ「ファンクラブで先に発表する」とお達しした結果だが、厳しい情報統制には、SMAP解散騒動が色濃く反映されていた。

「年明けからのSMAP解散騒動では、常にメディアが先に報道し、ファンクラブは後回しだった。まったくメンバーの声も伝えられない状況が続いた。そんなジャニーズ事務所の姿勢に、ファンも激怒したのです。無数の抗議が寄せられ“ブラック企業”と呼ばれるほど事務所のイメージが著しく低下した。ところが、今回の長野の結婚発表においては『ファンが先』という掟が周知徹底された。これからはファンへのイメージアップを図っていくという事務所の強い意志を感じましたよね」(前同)

 長野が入籍した当日の夜、V6は日本テレビ系の音楽番組に生出演。番組内でV6のメンバーから祝福され、花束を受け取る姿、嵐やTOKIOらがサプライズ登場し、胴上げされるほほえましい場面がお茶の間に流れた。

「ジャニーズアイドルたちの一体感を演出するかのような番組オンエアを見越した結婚発表のタイミングでした。もちろん、ジャニーズ事務所主導の練られた戦略です。イメージアップのため、今後も事務所主導のこうした仕掛けは続いていくでしょうね」(前同)

 本紙は結婚報告直後、この演出の陰で、次期社長のジュリー副社長の権力が、タレントの入籍日、発表日にまで及んでいる可能性を指摘した。SMAP解散騒動で、傷ついたジャニーズ王国のブランドイメージを同副社長以下、タレント総出で回復できるか。