「ミス・ユニバース・ジャパン2017」東京大会が29日、都内で行われ、青森県出身の視能訓練士・小柴綾香さん(24)が最終選考会への切符を手にした。

 生け花や百人一首など「和」をたしなむ小柴さんは、身長169センチのスレンダーボディー。ファイナリスト進出者として名前を読み上げられると、胸に手を当てて満面の笑みを浮かべた。

「和の素晴らしさを世界に伝えていきたい」と抱負を述べた小柴さんの好きな百人一首の句は、小式部内侍の「大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立」。これは、藤原定頼に「母である和泉式部に代作を頼んだのではないか」と悪い冗談を言われ、当意即妙の返答をした句。「(読み手が)自分の強さを示した句なので、とても勇気づけられます」と説明した。

 小柴さんは来年の最終選考会に出場。全国の地区大会通過者が集うこの大会で「ミス・ユニバース・ジャパン」に選出されれば、世界大会に出場する。次のステージに向けて「筋力トレーニングをしたり、スピーチのための英語力を鍛えたい」と意気込んだ。

「ミス・ユニバース・ジャパン」は06年に知花くらら(34)、15年に宮本エリアナ(22)が代表に選出。11年には現在、テレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」に出演中の田中道子(27)が3位に輝いている。

 なお、この日は俳優・赤井英和(57)の娘で会社員のつかささん(23)も出場。残念ながら次の選考には進めなかったが、父親の見守る中、壇上で留学経験を生かした流暢な英語を披露するなど存在感を示し、審査員特別賞を受賞した。つかささんは赤井の現在の夫人との間の長女。