昨年9月に乳がんのため右乳房全摘出手術を受け、芸能活動を休止していた元女子プロレスラーでタレントの北斗晶(49)が28日朝、復帰すると自身のブログで発表した。闘病生活中は落ち込み、仕事再開など考えられない時期もあったが、ここにきて復帰を決めた理由とは――。

 約1年2か月ぶりに、北斗が帰ってくる。休養前レギュラーだった「5時に夢中!」(TOKYO MX)の29日放送で復帰。30日は「あさチャン!」(TBS系)にゲストで生出演。それを契機に、順次テレビ番組等に出演する予定だ。

 北斗は昨年9月、乳がんであることを公表。手術を受け、一時退院した翌10月に会見を行った後は闘病生活に入り、自身のブログを除いて一切メディアに登場することはなかった。

「手術を終えた後は4月まで抗がん剤治療、さらに放射線治療を行い、現在はホルモン治療をしています。これは数年がかりとなります」と北斗と親しい関係者。

 闘病中、特に抗がん剤治療を受けている時は、精神的に落ち込むことも多く、芸能界“復帰のふの字”も考えられない時期もあった。その意識を変えたのがファンの声。

「特に北斗さんと同じ病気と闘っている女性たちから『病気に打ち勝ち元気になった姿を見せてほしい』という声が多く届き、本人も徐々に前向きな気持ちになっていきました」と前出関係者。

 この時期に復帰を決めたのは、何より術後1年の検査で、他の部位にがんの転移がなかったからだ。「今月10日に造影剤を使ったMRI検査を受け、転移はありませんでした。この結果に本人は胸をなでおろし、そして復帰に向けての動きが進みました」と前出関係者。

 復帰に際して、体調と同様に北斗が気にしていたのが髪の毛だ。一時は抗がん剤治療のせいで髪の毛が抜けていた。

 同治療が終了してからは徐々に髪の毛が生えてきたが、女性ホルモンを抑えるホルモン治療を開始したため、なかなか前髪だけが生えてこなかった。

「例えるならば、舛添要一前東京都知事のような髪形でした。そのためしばらくカツラが必要であり、一人の女性として考えるところもあったのでしょう。何よりもその姿でバラエティー番組に出ると『芸人さんがいじりづらいのでは?』と心配しており、なかなか復帰を決意できなかったのです。それが最近になってようやく前髪も生え揃い、カツラも手放せるようになったことも、復帰への決め手となりました」と前出関係者。

 闘病中は芸人が出演するバラエティー番組を見て、笑いに癒やされていたという北斗。

「お世話になった人たちとテレビで再会するのを心待ちにしています。また休養中にブレークしたため、共演したことがないメイプル超合金やりゅうちぇる、そしてピコ太郎と“初対面”することを楽しみにしていますよ」と前出関係者。

 北斗の復帰を多くのファンが首を長くして待っている。