ヒラリー氏応援したガガ“勝負服”実は日本人作

2016年11月26日 16時30分

デザイナーのTomo氏

 米大統領選で民主党ヒラリー・クリントン氏(69)が接戦の末に破れ、ヒラリー氏支持で動いていたマドンナ(58)やビヨンセ(35)、ケイティ・ペリー(32)ら世界的セレブの多くがガッカリ。中でも応援に熱心だったのがレディー・ガガ(30)だ。

 ツイッターのアカウント名を「#VoteHillary」に替えるなど、SNSを駆使しヒラリー信者ぶりをアピール。投票前日には、ヒラリー氏応援動画をインスタグラムに投稿した。先月リリースした新アルバム「ジョアン」の収録曲「カム・トゥ・ママ」の出だしの歌詞を紙芝居風にめくり、最後に「#VoteHillary」と呼び掛ける約1分の動画だ。

 芝生の上に座るガガは、星条旗柄の「VOTE(投票)」ワッペンをつけた白の羽つき帽をかぶり、モコモコの白いロングドレス姿。この衣装を手掛けたのは、実は日本人。「TOMO KOIZUMI」というブランドのデザイナー・Tomo氏(28)で「これは、不定期で発表しているコレクションの代表的なドレスです。テーマはバレエ」だそう。

 ガガは今月1日、「ジョアン」のプロモーションで2年2か月ぶりに来日。これがドレスとの出会いだった。Tomo氏が明かす。

「音楽業界関係者の友人を介し、リース依頼が来ました。来日直前だったため慌てて準備し、来日前日にガガが宿泊予定のホテルまで届けに行きました。あとは運命に任せるというか“着てもらえたらいいな”という感じです。5年前、ブランド設立当時も衣装を貸す機会があったんですが、その時は着用されずガッカリした記憶があるので」

 滞在期間は短く「正直なところ着られないんじゃないかと諦めていました」。ところが6日、帰国の途に就く成田空港にガガはこのドレスを着て現れた。ツイッター、インスタのトップ画像もこのドレス姿に替え、さらにはヒラリー氏応援動画の“勝負服”にした。「最後の最後にああいう形で着てもらえて驚きました」

 ほとんどの人がヒラリー氏支持だった米ファッション業界でも、このドレスは好評価を得ており「すごくエレガントで素晴らしい。手の掛かる作業の産物に見える」とは、ハリウッドセレブを起用した広告を数多く手掛ける米ファッション関係者(35)。ただ「ドレスは褒めたいけど、問題はガガ。今こっちでは全然話題の人じゃないよ。特にファッション的にも、昔みたいに話題性はない。ビヨンセみたいに歌唱力もないし、ダンスもイマイチでキレがないし、ガガはたぶん終わりではないかと…。日本ではまだ人気なの?」と同関係者は辛口だ。

 Tomo氏もガガの現状を知ってはいるが「一度、世界一の影響力を持って、最高のモノをたくさん見てきた人に(自分のドレスを)選んでもらえたということは、デザイナーを続けていく上で大きな自信になると思います」と胸を張る。聞けば、ガガの離日写真がネット拡散し、台湾、香港といったアジア圏、また国内でも新たな仕事が入ってきてすごい反応だとか。「自分にとっては、まだまだ大きな影響力のある人だなって実感しました。誰もが存在を知ってるってのも大きいですね」

 このドレスは2か月ほどかけ「ただ美しいドレスを作りたい気持ちで作った」というTomo氏。結局、ガガには会えずじまいだったが「自分はいつでも、ファッションが持つポジティブなパワーを信じている」そうだ。