“マンモス迷惑”――。

 危険ドラッグを所持していたとして、警視庁組織犯罪対策5課は18日、医薬品医療機器法(旧薬事法)違反の疑いで歌手・酒井法子(45)の元夫で無職の高相祐一容疑者(48)を逮捕した。逮捕容疑は、18日に東京・渋谷区の自宅マンションで危険ドラッグを所持していた疑い。

 高相容疑者は2009年8月、覚醒剤取締法違反容疑で警視庁に逮捕され、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた。当時妻だった酒井も同容疑で逮捕され、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決。2人は翌10年6月に離婚している。

 高相容疑者は、12年6月にも麻薬取締法違反容疑で警視庁に逮捕されたが、この時は東京地検が嫌疑不十分で不起訴処分にした。だが、今回は容疑を認めている。

 高相容疑者を知る関係者は「さすがに覚醒剤はやっていないけど最近、危険ドラッグにハマっていたのは有名。しかも本人は、手を出していることを周囲に隠そうとしてなかった」と指摘する。

 危険ドラッグを使用した事件では、14年12月に東京・世田谷区のアパートで男が隣の部屋に侵入し、女性をナイフで切りつけた事件が有名だ。

 前出の関係者は「傷害罪に問われ実刑判決を受けた男は取り調べで『しぇしぇしぇのしぇ~』などと意味不明の言葉を繰り返したとして話題となった。高相容疑者は『オレはアイツが何を言いたいのかよく分かる』などと言っていた。それくらい“危険ドラッグを使ったらどうなるのか”ということを、人に言いたがる。薬物を使用する罪の意識など、彼には全くなかったのでは」と明かした。

 一方、12年に芸能活動を再開した酒井は今年9月に都内で、16年ぶりのコンサートを開催。デビュー30周年を記念したコンサートだった。また、現地報道によると、今月16日にはマカオでショーに出演し、代表曲「碧いうさぎ」を歌い上げ、熱狂的なファンを沸かせたばかりだった。

 来月にはディナーショーを予定するなど復活の兆しを見せているだけに、“元愚夫”の逮捕のニュースは迷惑としか言いようがない。