今年最も話題となった言葉を選ぶ「2016ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)のノミネート30語が17日、同賞事務局から発表された。今年の芸能界を席巻した「ゲス不倫」とその引き金となった「文春砲」「センテンススプリング」が堂々のノミネートとなったが、問題は当事者のタレント・ベッキー(32)が出席するかどうか。もし来れば、今年1年を締めくくる上でも“完全みそぎ”になるが…。その可能性を占ってみた。

 1984年に創始された同賞は、今年も「現代用語の基礎知識」読者アンケートを参考に選考委員会によって30語が選出された。

 選考委員を務めるのは東京大学名誉教授の姜尚中氏(66)、歌人の俵万智氏(53)、エッセイストの室井滋氏(58)、漫画家のやくみつる氏(57)、クリエーティブディレクターの箭内道彦氏(52)、「現代用語の基礎知識」の清水均編集長の6人だ。選考過程は明らかではないが、今年はおおむね、順当なノミネートと言える。

「政治から芸能界、社会ネタまで幅広く取り上げられた印象です。意外に少なかったのはリオ五輪関係でしょうか。『タカマツペア』しかありません。世間で盛り上がっても、これといったワードがなかったのかもしれませんね」(ワイドショー関係者)

 注目されるのは年間大賞だ。「SMAP解散」「(僕の)アモーレ」「保育園落ちた日本死ね」あたりは流行したものの、可能性は低そうだ。

「最近は受賞者が出席するのが年間大賞の条件になっている。メンバー間の仲が最悪のSMAPは選ばれても出席者がいない。『アモーレ』もサッカー日本代表・長友佑都と交際中の平愛梨が先日、関ジャニ∞の丸山隆平と撮られたばかりなので、取材陣に囲まれるのを嫌がるはず。『保育園――』も一般人ですから避けるのでは?」(同)

「ポケモンGO」「PPAP」「君の名は。」あたりも十分考えられるが、“本命”は何といってもベッキーだろう。関連する言葉が「ゲス不倫」「センテンススプリング」「文春砲」と3つも挙がっているからだ。

「不倫についてベッキーが謝罪会見を開いたのは1月6日だからね。流行語大賞は、印象が強い下半期が絶対的に有利なのにこの話題は1年間も持った。いかに印象が強かったか、ということ。特に『センテンススプリング』は、流出したLINEのやりとりでベッキーが作った言葉だし(笑い)。スキャンダルが相次いだ今年の端緒という意味でも、これほど年間大賞にふさわしいものはない」(出版関係者)

 もし発表が行われる12月1日に本人が出席したら、“完全みそぎ”としてキレイに1年を締めくくれるかもしれない。実際に出席する可能性はあるのだろうか。

 テレビ局関係者は「事務所としては、極めて慎重になるでしょう。どんどん復帰を後押ししたいのはやまやまだけど、ベッキーが露出する時に“不倫”という言葉を絡めたくないし、本当はこの話題になることを避けたい。それなのに『ゲス不倫』はダイレクトすぎる。囲み取材もあるでしょうし、またぶり返される」と出席しないとの見方を示した。

 逆に「みそぎを行うチャンス」と見る関係者もいる。

「ベッキーは謹慎明けの出演先をTBSにしたので、他局の怒りを買ったことがありました。でも今回はネットメディア、新聞、テレビなどがまんべんなく取材に来るので、平等に対応できる。しかも会見ではなくイベントなので、しんみりとした空気にはならない。不倫相手の川谷絵音が未成年タレントと飲酒してイメージが急落し、逆にベッキーの株が上がっている今しかない」(芸能プロ関係者)

 ベッキーの“対抗馬”は「都民ファースト」「アスリートファースト」「盛り土」が関係する小池百合子東京都知事(64)か? ベッキーの決断やいかに?

 また、昨年に選考委員長を務めたジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)は、今年の選考委員から外れた。