次期米大統領に就任するドナルド・トランプ氏(70)の孫娘アラベラ・ローズちゃん(5)が、ピコ太郎の「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」をノリノリで熱唱する動画が公開され、話題となっている。過激発言で知られるトランプ氏だが、やはり孫娘にはデレデレ。日米間においてはTPP(環太平洋連携協定)や安全保障などの問題が山積しているが、意外と鍵を握るのはアラベラちゃんの“日本びいき”かもしれない。17日にもトランプ氏と会談する安倍晋三首相(62)は“PPAP外交”にかじを切れるか――。

 アラベラちゃんの動画は母親のイヴァンカ・トランプさん(35)が、15日にインスタグラムで公開した。イヴァンカさんはトランプ次期大統領の「美人すぎる長女」として知られ、ファッションモデルや実業家としても活躍。駐日大使候補として名前が浮上していることは本紙で既報している。

 動画を見ると、ピンクのパジャマ姿のアラベラちゃんが、ベッドの上で跳びはねながら「アイハバナポー」とゴキゲンな様子でPPAPを熱唱。動画の再生回数は日本時間16日午前に約40万回だったのが、17日朝には約53万回に急増。日本でも報じられたことがアクセス殺到につながった。

 イヴァンカさんのインスタグラムは約180万のフォロワーがいる。自ら「みなさまの頭に終日こびりつくかもしれないことを前もっておわびします」と注意書きコメントをつけた、愛娘の“衝撃”動画。「素敵なプリンセス」などコメントも多数寄せられている。

 この現象には当のピコ太郎もビックリ。ツイッター上でフォロワーから指摘され、最初こそ「これ本物でピコかあ?」と半信半疑だったが、のちに本物であることが分かり、「あわあわあわ ぴぴぴぴ」と激しく動揺した。

 PPAPは、1週間で関連動画を含めて再生1億回を突破する週間世界1位の記録も作ったほどの人気を誇る。全米ビルボードチャートのトップ100に入り「世界で最も短い(45秒)ランクイン曲」としてギネス世界記録にも認定された。その勢いはとどまるところを知らず、あのトランプファミリーまでもトリコにしてしまうのだから大したものだ。

 この状況は、日本にとっても実に歓迎すべきこと。なぜなら――。

 大統領選では「メキシコとの国境に壁を造る」「イスラム教徒は排除する」などの過激発言で物議を醸してきたトランプ氏は、家族思いなことでも知られる。とりわけ、孫のことは例に漏れず溺愛。アラベラちゃんの前では“普通のおじいちゃん”だという。

「日本政府はトランプ次期大統領といかに良好な関係を築けるかに腐心している。そんななか現れたのが、日本発のPPAPにハマるアラベラちゃん。TPPからの離脱や日米安保の見直しを主張するトランプ氏の頬も緩んだはずで、日本に親近感を持ってもおかしくはない」とは政界関係者。

 現地で17日にトランプ氏と会談する安倍首相だが、まずはお堅いTPPの話よりPPAPの話題を振った方がいいかもしれない。

「イヴァンカさんが本当に駐日大使として来日すれば、当然娘のアラベラちゃんも一緒に付いてくる。歓迎式典にはピコ太郎が招かれるかもしれません」(芸能プロ関係者)

 話のスケールがどんどん大きくなっていることに、当のピコ太郎は内心ビビっているようだが…。