ハリウッド俳優のトム・クルーズ(54)とエドワード・ズウィック監督(64)が8日、都内で映画「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」(11日公開)の来日会見を行った。

 今回で22回目、1年3か月ぶりの来日となったトムは、韓国からこの日の午前1時に到着したばかり。それでも疲れを見せずに、いつものさわやか笑顔を振りまいた。

「夜中に着いたんだが、東京のネオンは本当に素晴らしい。ホテルも見晴らしがよくて夜景を楽しんだよ。人も、食べ物も楽しみだし、僕にとって日本はスペシャルな国なんだ」

 今回の映画で、トムは正義のためならルールを問わない元陸軍のエリート指揮官を演じる。アクションあり、人間ドラマありと見どころに事欠かず、すでに全世界での興行収入が約208億円の大ヒットを記録している。ズウィック監督とは、映画「ラストサムライ」以来13年ぶりのタッグとなった。

「『ラストサムライ』はとても素晴らしい経験だったね。世界中のファンが僕にサインを求めるが、『ラストサムライ』の写真を持ってくるんだよ。これが映画の力。その国の文化を伝えてくれるんだ。だからこそ、今回の映画でもすぐに監督とはいい関係を築くことができたよ」

 そんな2人の縁にちなみ、「ラストサムライ」でトムと共演した俳優の池松壮亮(26)がスペシャルゲストとして登場した。これには、トムもズウィック監督も「おお! 久しぶりだな!」と大喜び。そして「あのシーンを覚えているか? 急きょ書き加えたところで…」と思い出話をしながら問いかけた。ところが、池松はちんぷんかんぷん。無理もない。当時、池松は13歳だったからだ。そのため「覚えていません!」と正直に告白し、会場は爆笑。トムとズウィック監督も大笑いしていた。