吉本の双子コンビ「吉田たち」伝説のライブ見せまっせ

2016年11月09日 16時30分

吉田たちの兄のゆうへい(右)と弟のこうへい

 吉本の旗艦劇場・なんばグランド花月(NGK)が開館した1987年に生まれた双子漫才コンビ「吉田たち」は、今年で芸歴10年目。突っ込み担当の兄・ゆうへい(28)と、ボケ担当の弟・こうへい(28)の漫才は、第50回上方漫才大賞新人賞(2015年)を受賞するなど高く評価され、関西の若手賞レースで常に上位争いを演じている。そんな2人が13日にNGKで芸歴10周年記念公演「吉田たちの生誕」を開催する。公演の意気込みや普段の様子などを聞いた。

 

 ――芸歴10年を振り返って

 

 ゆうへい:全然順調じゃなかったです。18歳のときに描いてた芸人生活とは違いますね。いっぱい友達ができたのは良かったですけど。

 

 こうへい:つらいことの方が多かったですね。

 

 ――順調に見えるが

 

 こうへい:同期でも東京を見たら、渡辺直美ちゃんとかジャングルポケットとか、すごいですから。今年初めて僕ら、名古屋、東京、祇園とツアーをさせてもらったんですけど、祇園でツアーしてたころに、直美ちゃんはワールドツアーの発表をしてたんですよ。まだまだです。

 

 ゆうへい:ジャングルポケットもキングオブコントで2位だったし、刺激をいただいてばっかりなので、与えられるようになりたいですね。

 

 ――芸人になろうと思ったきっかけは

 

 ゆうへい:中学生くらいのころには漠然と思ってましたね。baseよしもとのブームやM―1グランプリが始まったりで「カッコええな、なりたいな」と。

 

 こうへい:僕もそうですね。家族で漫才公演を見にNGKに行ったりしてました。小学校から高校までサッカーやってましたけど、そっちでは無理やなと思ってました。今でもサッカーは好きで、フットサルやったりしてます。セレッソ(大阪)ファンで、上方漫才大賞新人賞の賞金もほとんどセレッソの試合を見に行くのに使っちゃいましたが(笑い)。

 

 ――はじめから双子で芸をするつもりだったか

 

 ゆうへい:当時はイヤでしたね。双子というのを使っていなかったですし、使いたくなかった。髪の毛染めたり、メガネかけたり似せなくしてました。双子が武器やとは思ってなかったです。baseよしもとのオーディションとかでも、双子と言わなくても受かってましたし。

 

 こうへい:双子扱いされるのは全然好きじゃなかったですね。性格も全然違って、僕はマイナス思考なんです。

 

 ゆうへい:僕はマイナス思考ではないです。

 

 こうへい:何も考えてないんですよ。解散も2回してます。

 

 ――仲が悪いのか

 

 ゆうへい:そんなことはないです(笑い)。でも、顔が同じやつがいるってのは、思春期の時はコンプレックスやったんですよ。歩いてるだけで二度見されるし、あんまり得したこともないですね。

 

 こうへい:小学生のころは習字道具とか裁縫道具も2人で使ってて、休み時間に渡したりするのは恥ずかしかった。バレンタインもいちいち気にして「俺の方が少なかったらどうしよ」って思ってたんですけど、結局どっちももらったことなかったですが(苦笑)。

 

 ――今はそんなこともない

 

 こうへい:ありがたいことに。一度、イベントで劇場のロビーに箱を置いてチョコの数を競ったんですけど、2人とも84個で同じやったんです。1位の人は300個くらいやったんですけど、それより全然盛り上がりました(笑い)。

 

 ゆうへい:あれは双子で良かったな。

 

 ――今は双子のメリットも多い

 

 こうへい:それはあります。コンビ名も覚えてもらいやすいし。でも個人としては…5、6年付き合ってても見分けついてない人もいます。スマイルさんとか(苦笑)。

 

 ゆうへい:僕らにしかでけへんボケとかは入れやすいですね。

 

 ――あこがれる人は

 

 ゆうへい:M―1取ってるような人は、実際お会いしても「うわー」てなりますね。中川家さんとか同じ兄弟コンビでもありますし。

 

 こうへい:めちゃくちゃテレビ出てるのに、劇場で漫才やってる人はカッコいいですよね。オール阪神・巨人師匠の40周年にゲストに呼んでいただいたんです。僕らはまだ10年ですけど、40年ですからすごすぎます。巨人師匠には食事にも連れて行っていただいてるんですが、ああいうふうになりたいです。

 

 ――今後やってみたいことは

 

 こうへい:CD、出したいですね。

 

 ゆうへい:それは意外やな。でも、やってみたいです。「パート変わってるのに声変わってへんやん!」みたいな(笑い)。

 

 こうへい:ザ・ぼんち師匠の「恋のぼんちシート」みたいなのがいいですね。あと、47都道府県ライブしたいです。

 

 ゆうへい:僕は漫画が好きなので、漫画専用の部屋を作りたいですね。僕、漫画喫茶とかは行かなくて、面白いと思ったら買うんです。今も500冊くらいあるんですけど、図書館作れるくらいいきたいな(笑い)。

 

 こうへい:僕も「シュライヒ」って動物のフィギュアを150体くらい持ってて、それだけで一部屋使える所に住みたいですね。自分を追い込むために引っ越そうかな。

 

 ゆうへい:金やったら貸したるで。

 

 こうへい:そういえば、ダウンタウンの松本さんの本に「29歳の時に一回すべてをゼロにしたくてマンションを買ったら、そこから仕事が良くなった」って書いてたな。使い果たしてみよかな。

 

 ゆうへい:マンションは買われへんやろ。独り身で? それは違うやろ(笑い)。

 

 こうへい:お前はケチやからな。コイツ、冷蔵庫の(温度の)つまみも「1」なんですよ。

 

 ゆうへい:ケチやない、経済的なんです! 冷えてる水とかあんまり好きちゃうんです。

 

 ――東京進出に関しては

 

 ゆうへい:一度はチャレンジせな、とは思ってます。(中川家)礼二さんにも言われました。

 

 こうへい:巨人師匠も「はよ行け」と言うてくれてます。先に行った人も楽しそうにしてるし。

 

 ――最後に10周年記念公演への意気込みを

 

 ゆうへい:ほとんど新ネタでやります。シークレットゲストにも来てもらいますし、グッズも用意してます。公演はもちろんですが、それ以外でも喜んでもらえると思います。今年を逃したら後悔するような伝説のライブをお見せします。

 

 こうへい:10年の集大成なので、すべてをぶつけたい。会社から来年以降もNGKを押さえてもらえるようなライブを見せます。チケット取りやすいのも今年が最後ですよ!

 

 ☆よしだたち 2007年、コンビ結成。13年、第11回MBS漫才アワード優勝、15年には第50回上方漫才大賞新人賞を獲得。2人とも1987年11月13日生まれの堺市出身。突っ込み担当は兄ゆうへいで、舞台衣装のネクタイは青。弟こうへいがボケ担当。舞台衣装のネクタイは赤。NSC大阪校29期生。