松山千春の“そっくりさん”の男が、交際女性へのDV(ドメスティック・バイオレンス)で逮捕された。交際相手の50代女性の顔を殴るなどして顔面打撲などのけがを負わせたとして6日、札幌・中央署に傷害容疑で逮捕されたのは札幌市の自称ものまねタレント、浅野正美容疑者(54)。警察ざたで人気歌手・松山千春(60)の名前を汚した容疑者に、本人公認ものまねタレントのこんちはる(51)は「捕まって千春さんの名前を出すなんて許せない」と怒り心頭だ。

 浅野容疑者は北海道が生んだ大スター、松山千春の“そっくりさん”として「千春M」の芸名で北海道を中心に活動していた。

 事件があった5日、午後6時から札幌市内の飲食店で単独ライブの予定があったがドタキャン。午後8時10分ごろに女性宅で女性の顔面を殴ったとして、傷害容疑で翌朝に逮捕された。

 ライブ会場の関係者によると「5日の午後4時半に店に来る予定だったが現れず、連絡がつかなかったので『ライブはキャンセルにします』とLINEで通達したのです。何件か問い合わせもあったし、店の近くまで来たお客さんもいたが、お断りした。結局、夜7時半から8時前ごろに店に来た時は酔っ払っているのか足元がフラフラとよろついていた」という。

 店側が今後の出入り禁止を伝えると、浅野容疑者はケンカ腰になったが、ロレツが回らず何を言っているのか分からなかったという。そのまま店を飛び出して女性宅に行き暴行を働いたことになる。被害女性は浅野容疑者のマネジャーだった。

 浅野容疑者の事件は同業者への営業妨害にもなりかねない。本人公認のものまねタレント、こんちはるは「“松山千春のものまねのヤツが暴力振るった”となれば“こんちはるじゃないのか? 見た目はやりかねない”なんて言われかねない(笑い)」と話し、ものまねタレントとしての姿勢を問う。

「もし俺がまかり間違って逮捕されて、警察から職業を尋ねられても『イベント関係』としか言わない。哀川翔さんのそっくりタレントの哀小出翔(あいこでしょう)が酔っ払って女房とケンカして通報されちゃった時も『哀川さんのものまねタレント』と出ちゃったが、よくない。ものまねタレントは本人ありきの仕事なのに、本人の名前を出して迷惑をかけるなんてとんでもない。もし俺が逮捕されたなら、千春さんの大嫌いな『谷村新司かさだまさしのものまねやってます』って言うと思うな(笑い)」

 浅野容疑者が全国の松山千春ファンから総スカンを食らうのは必至だ。