女優・米倉涼子(41)が主演のテレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(木曜午後9時)が快進撃を続けているが、その撮影を円滑に進めているのが恒例ともなった米倉の“高級”差し入れ。今回のシリーズでは派手さこそないが、出演者、スタッフをうならせる粋な計らいが見え隠れしている。

 10月13日に始まったシリーズ第4弾でも飽きることのないストーリー展開、演出で平均20%台(関東地区)の高視聴率をキープしている同ドラマ。

「米倉さんといえば、撮影現場に豪華な差し入れをすることで知られていますが、今回のシーズン4でもそのサービス精神を発揮されています。毎回、必ずといっていいほど共演者やスタッフのために軽食やお菓子などを振る舞っています」とはドラマ関係者。

 かつては「スタッフ全員に高級焼き肉弁当」や「1個1万円以上するメロンの大盤振る舞い」などの差し入れが話題を集めた。

 だが、「10月末のロケで米倉さんが差し入れしたのは人気商品の『かりんとまん』でした。都内の有名和菓子店でしか売られていないが、1個90円ほど。その前に、千葉でロケを行った時の差し入れはサンドイッチでした」(同関係者)。今回のドラマではこれまでのような豪華さは鳴りを潜めている。

 とはいえ、いずれのロケでも、共演者やスタッフが米倉の差し入れで小腹を満たした。特に食事をする時間があまり取れない多忙なスタッフには好評で、現場の士気を高めるのに一役買ったという。

 高級食材から一転して庶民派に転向した米倉の差し入れ事情についてはそれなりの理由もある。ドラマスタッフはこう証言する。

「差し入れする量を増やすためでしょう。というのも、今回は『国内最高峰の大学病院』が舞台。出演する医師役の数も多く、毎回30人から50人のボランティアエキストラが参加します。演出上、カメラのカット割りが多いため、他のドラマに比べて撮影時間が長くなりがち。米倉さんはスタッフだけでなく、そんな素人のボランティアたちも行き渡るように、質より量で品物をセレクトしているんじゃないですか。以前いただいた『かりんとまん』は店頭で並ばないと手に入らない人気商品ですし、多くのスタッフにいきわたるよう大量キープするには大変苦労したと思いますよ」

 撮影も中盤に差し掛かり、季節も肌寒くなってきたが、「病院内のシーンでは、米倉さんはいつもナマ足。冷え性に悩んでいると聞いていますが、白衣の下はヒザ上15センチの超ミニスカ。なまめかしい脚線美でスタッフを鼓舞しています。余談ですが、病院長を演じる西田敏行さんもムードメーカーの役割を果たしています。つい先日も、厳粛な会議のシーン(5話放送分)では、撮影の合間にいきなりペンを取り出して『アイハブアペーン』とピコ太郎のモノマネを披露。現場を和ませていました」(同スタッフ)

 高視聴率にテレビ朝日も笑いが絶えないだろうが、絶好調のドラマは現場でも笑いが絶えない。