12月21日にリリースされるSMAPのベストアルバム「SMAP 25 YEARS」に収録される50曲が3日、発表された。ファンの思いが詰まった投票結果と評判は上々のようだが、その一方で、木村拓哉(43)を巡るジャニーズ事務所の“ある処遇”にファンは大騒ぎしている。他のメンバー4人とは完全に一線を画し、「裏切り者・木村」のイメージをより強烈にした処遇とは――。

 ファン投票で選ばれた50曲中、1位になったのが2006年のアルバム「Pop UP! SMAP」収録曲の「STAY」。英語で「とどまる」などを意味する言葉で、ファンがグループの存続を願ってのものとみられる。

 ファンが解散回避の大どんでん返しを願う中の10月末、木村が主演する来年公開映画「無限の住人」の告知が「J Storm」(以下Jスト)の公式ホームページで掲載されたことが騒動となっていた。

 先月26日にJストのホームページが更新されたというが、そこに木村の映画が「2017年GW全国ロードショー決定!」と告知されたのだ。Jストの「storm」の日本語の意味は「暴風、嵐」。ジャニーズの人気グループ「嵐」のために藤島ジュリー景子副社長が立ち上げたレコード会社であり、映画会社だ。現在は嵐だけでなく、TOKIOや「Hey!Say!JUMP」など“ジュリー案件”のタレントがレコード制作などレーベルとして所属している。

 SMAPは、ジュリー副社長と“ライバル関係”にあったとも言われていたSMAP育ての親で敏腕マネジャーのI女史が担当。レコード会社はビクターで、映画の権利関係などはI女史が役員として入っていた「J dream」という会社が持っていた。そのため、これまでSMAPのメンバーが出演する映画などでは、この「J dream」が製作委員会などに入り、Jストとは一線を画す位置にいたはずだった。

 この構図があるからこそ、Jストが告知を載せたことにファンは大騒ぎ。

「今回、キムタクの告知が出たことで、『拓哉がJストって』と混乱している様子のファンのツイートが拡散されてますが、I女史が事務所からいなくなったいま、将来的に、ジャニーズを支えていくのはジュリーさんです。Jストはジュリーさんの子飼いを集めたような会社ですから、“オマエだけ”と思うファンも見受けられます」(芸能関係者)

 木村の今回の処遇についてある芸能プロ関係者は「I女史の『J dream』が機能しないいま、便宜的にJストが著作権を管理するため、名前を使ったという見方もできるでしょう。でも、その役割はJE(ジャニーズ・エンタテイメント)など、ほかの関連会社でもよかったはず。今回、わざわざ木村の映画をJストで告知するということには、やっぱり、自分についてきた木村は別格という扱いにしたとしかみえませんね」。

 ジャニーズ内で厚遇を受ければ受けるほど“裏切り者”の印象がより強まるのがいまの木村だ。来年1月の主演ドラマ放送開始も控えている。影響が出なければいいのだが。