女優の田中麗奈(36)、モデルで女優の千崎若菜(35)らが3日、東京・テアトル新宿で映画制作会社・アルタミラピクチャーズ設立23周年を記念した特別上映「第1回ツウ好み映画祭」にゲスト出演した。

 田中、千崎らはかつて同社が手掛けたボートに青春をかける女子高生たちを描いた映画「がんばっていきまっしょい」(1998年公開)に出演した。同映画祭で10日まで再上映されることを受け、特別舞台あいさつとトークショーを行った。

 同作は、田中にとって記念すべき自身初の主演映画だ。田中は「福岡県久留米市に住んでいた。福岡でモデルはしていたんですけど、女優になりたい、東京に住みたい気持ちでくすぶっていた時で、(主人公の)篠村悦子と重なっていた」と懐かしそうに当時を振り返った。

 共演者は東京をはじめ首都圏出身者が多かったそうで、「都会の子に触れ合うことがうれしかった。東京の子と比べて、私は動物みたいな感じで、山とか田んぼが似合う、どこかケモノ臭がある野生の子だった」と苦笑いしながら語った。

 さらに撮影エピソードを問われると、田中は「(共演者の)みんなと『これからどうしたい?』とか『10年後はどうなってるんだろうね?』とか話していたことを覚えてます」と告白。しかし、千崎から「そうだっけ? 覚えてない」と言われ、田中は「私だけみたいです…」と意気消沈し、会場の笑いを誘った。