キモキャラ共闘プラン 奈良市のリニー君&嵐山の月橋渡

2016年11月04日 11時00分

月橋渡も応戦

 西日本初開催となる「ゆるキャラグランプリ2016」(5~6日、愛媛県松山市)にエントリーしている関西の2体のゆるキャラが“キモキャラ”として話題を呼んでいる。全長230センチ、ブルーのラインが入った全身真っ白の姿で人気を博す? 奈良市のリニアファン倶楽部部員・同市非公認キャラの「リニー君」。一方は、京都の観光名所・嵐山の期待を背負い、全身真っ白で背中に渡月橋の欄干を背負った姿が印象的な「月橋渡(つきはしわたる)」だ。気になる2体の関係をリサーチ――。

 

 大阪府寝屋川市に住む森山風如さん(43)が仮装するリニー君は、昨年5月に初登場。奈良市公認のリニア招き鹿「りにまね」とともに、2045年に大阪まで開通予定のリニア中央新幹線中間駅の誘致活動を行っており「ゆるキャラグランプリ」にも「リニー君&りにまね」としてエントリーしている。ゆるキャラとはほど遠い姿から「全然ゆるくない。キモい」「シュール過ぎる」などと話題を集めている。

 

 一方、月橋渡は京都の観光名所・嵐山を知ってもらうため、地元の嵐山商店街が京都嵯峨芸術大学に制作を依頼し、14年9月にデビューした。

 

「天龍寺のだるまや、人力車をモチーフをしたものなど地元に関係のあるデザインから10点に絞り込んだ。桂川にかかる渡月橋は『月橋渡』だけだったので10点に含めた」とは同商店街の石川恵介副会長。

 

「正直、気持ち悪いですもんね(笑い)。そんなに評価も高くなくて、他のものに決まりかけたんですけど、女性や子供の意見も聞こうと地元の商店街にもアンケートを募ったんです。そしたらダントツ。ビックリしました」と誕生の経緯を明かした。

 

 その後も、ネット上などで「大丈夫か? 嵐山」などとバカにされたり、気持ち悪がられたせいからか、ツイッターでのつぶやきの最後を必ず「すいません。。。」と謝るなど、どこか卑屈な性格に仕上がった月橋渡。だが、石川副会長は「心配もしましたけど、今は観光客の若い女性や子供さんが、キャッキャッ言うて近づいてくれます。外国のお客さんには、見た目のシュールさとおなかの漢字がウケてるみたいで、写真を撮ったり、グッズもたくさん買ってもらってます」と好反応に胸をなでおろす。

 

 そんな話題の2体は、お互いのツイッターをフォローしあっているものの、対面はまだ果たしていないという。

 

 リニー君はキモキャラと比べられることについて「ツイッターの反応を見てると、渡君の方が気持ち悪いと言われてるみたいですけど、実際に並んでみたら、多分、僕の方が気持ち悪い。白黒ハッキリつけたいと思います。どちらも白いですけど(笑い)」と宣戦布告。

 

 これに対して、月橋渡サイドは見た目もさることながら「リニー君もなかなか謙虚な方のようですが、渡君は『すいません。。。』が口癖で、卑屈さや謙虚さでは絶対に負けませんよ」と性格面を強調して応戦する。

 

 キモさをはかるものではないが、すでに投票が締め切られている「ゆるキャラグランプリ」では、どちらが上位となるか? 経済面では、グッズ売り上げが年間1000万円を上回る月橋渡が圧倒しているだけに、リニー君もここは譲れないところだろう。

 

 今後について、リニー君は「渡君とコラボして嵐山の町おこしにも貢献したい」と意気込む。石川副会長も「ウエルカムです。リニアは奈良と京都で取りあってますがそれはそれ。交流を深めて一緒に活動していければいいですね」と共闘を歓迎している。

 

 2体が切磋琢磨し、地盤沈下が叫ばれて久しい関西経済を盛り上げてもらいたいものだ。