堺雅人(43)主演のNHK大河ドラマ「真田丸」が先日、クランクアップし、番組関係者の打ち上げ会も10月31日、都内のホテルで開かれ、高視聴率を物語るように大盛り上がりだったという。そこで気になるのは堺の次回作。2013年に放送され、驚異の最終回視聴率42・2%を叩き出した連続ドラマ「半沢直樹」(TBS系)の続編かと思われたが、堺が選んだのは映画で“とと姉ちゃん”との夫婦役だった。

 大河離れが叫ばれるなか、真田丸は好調を維持している。10月30日放送回の平均視聴率は14・5%。2時間早く放送されるBSプレミアムも4~5%の視聴率で推移しており、単純に合算すれば20%近い数字を叩き出している。

 物語はいよいよ終盤に突入したが、撮影の方は10月27日にクランクアップ。主演の堺は「船旅に出るようなつもりで撮影を楽しもうと思いました。真田家が乗組員なら、共演者の方々は我々を温かく迎えてくれる港、スタッフの皆さんが乗せてくれる船でした。誰も見たことのない景色をたくさん見せてもらいました」としみじみ語った。

 同31日には都内のホテルで打ち上げ会も行われ、出演者が一堂に会した。2次会、3次会と大いに盛り上がったという。堺にとっては「新選組!」(04年)、「篤姫」(08年)に続く3度目の大河。今回は主役を務め、役者としてのキャリアに新たな勲章が加わった。

 そうなると気になるのが堺の次回作。ファンの間では「倍返しだ!」の決めぜりふでおなじみ、平均視聴率28・7%を叩き出した「半沢直樹」への待望論が巻き起こっているが…。

 テレビ関係者は「TBSとしては是が非でもやりたいが、堺さんサイドがなかなか首を縦に振らないらしい。事務所がとんでもないギャラをふっかけたという話もあるが、堺さんが“半沢キャラ”がしみつくのを敬遠したのだろう」と話す。

 堺が目指すのは、どんな役柄もこなせる“カメレオン俳優”。半沢のイメージが薄れるまで再登板はなさそうだ。そんななか、業界関係者が次回作について明かす。

「ドラマではなく、ズバリ映画。漫画が原作のアットホームな作品で、堺さんは半沢でも真田丸のイメージでもない、ごく普通の夫婦役を演じる。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督がメガホンを取ることになっているそうだ」

 注目の妻役は、10月1日に終了したNHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の高畑充希(24)が最有力。同ドラマも「真田丸」に負けず劣らずで、全話平均視聴率は22・8%。主演の高畑は一躍、人気女優の仲間入りを果たした。

「堺さんと高畑さん、ともに旬な2人が揃うのですから、鬼に金棒。劇中では2人のコミカルなやりとりもあるそうで、大ヒットは間違いないでしょう」とは映画関係者。クランクインは来年の予定という。

「真田丸」&「とと姉ちゃん」の“合体”は大きな話題となりそうだ。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)