平幹二朗さん告別式で長男・岳大が“最後の会話”を回想

2016年10月29日 16時30分

平さんの告別式で喪主を務めた平岳大

 22日に急逝した俳優・平幹二朗さん(享年82)の葬儀・告別式が28日、東京・青山葬儀所で600人の参列者のもと、小雨が降る中でしめやかに営まれた。

 

 元妻で女優の佐久間良子(77)をはじめ、放送中の月9ドラマ「カインとアベル」(フジテレビ系)で共演中だった「Hey!Say!JUMP」の山田涼介(23)、桐谷健太(36)のほか、堤真一(52)、中村玉緒(77)、中尾彬(74)、夏木マリ(64)、藤原竜也(34)らが参列。

 

 多くの作品で共演した女優の栗原小巻(71)が「平幹二朗さんの芸術への強い意志と、純粋な精神はご子息・平岳大さんに引き継がれます」と弔辞を読み上げた。

 

 喪主を務めた長男で俳優の平岳大(42)は、最近生まれたばかりの妹の子供を21日に平さんと見に行ったときのことを回想した。

 

 子供の扱いが不慣れな平さんは当初は遠目から様子を見ていたというが、自ら抱きかかえて哺乳瓶でミルクをあげると気をよくし、その日の夜に「大好きなワインをたくさんいただきました。そして、今まで僕と妹と父ができなかった家族の会話ができました」と、死の前日に濃密な家族の時間を過ごしたという。

 

 ご機嫌でフラフラになった平さんは、長男の岳大に抱きかかえられて帰宅。岳大がベッドの上に座らせて「もう飲むなよ!」と言い聞かせると、平さんは「子供が親を見るようなかわいい顔をして『タケ、もう帰りなさい』って笑っていた」(岳大)。これが平さんとの最後の会話だった。

 

 圧倒的な存在感を放つ平さんだったが、舞台を降りれば穏やかな人だった。4年前に舞台で共演した佐々木蔵之介(48)は「普段はチャーミングな方で、地方公演では『お酒を飲みに行きましょう』とお店を取ってくれました。大きな大きなあこがれの大先輩。私の父さんでした」と悼んだ。

 

 故蜷川幸雄さん(享年80)が演出し、平さんが主演した代表作「王女メディア」の劇中曲、ヘンデルの「サラバンド」が流れるなか、参列者の拍手を一身に受けて平さんは天国へ旅立った。