【叙勲式】フランスの元文化相 北野監督を「まさにキタネスク」と絶賛

2016年10月26日 11時20分

 フランス政府は、カンヌ国際映画祭コンペ部門に出品された「アウトレイジ」(2010年)など数々の作品が同国などで人気を呼んだ北野武監督(69=ビートたけし本紙客員編集長)にレジオン・ドヌール勲章オフィシエを授与し、パリで25日、叙勲式を開催した。北野監督は「新しいジャンルに挑戦して、乗り越えていく力をもらったような気がする」と感激した様子であいさつした。

 勲章を渡したジャック・ラング元文化相は「常に新たな冒険を続け、映画芸術やテレビ、舞台などに斬新な息吹を導入した」と北野監督の偉大な業績をたたえ「あらゆる分野で、まさに『キタネスク』(北野流)な活躍ぶりだ」と拍手した。

 25日付の本紙1面に掲載された毒ガス世相斬りで叙勲に触れた北野監督=たけしは、ラング氏について「オレのファンらしい」とコメント。その人から「世界のKITANO」への最大級の賛辞に、北野監督は「ありがとうございます」と笑顔で答えた。

 カンヌでは「アウトレイジ」のほかに「ソナチネ」(1993年)も上映。パリのポンピドゥー・センターでは映像作品の回顧上映が行われたこともあり、カルティエ現代美術財団ではアートの個展も開かれている。

 北野監督は式典後、記者団の取材に「私は陸上競技で言えば、十種競技の選手みたいなもの。何でも手を出して、失敗しても評価してくれたフランスに非常に感謝している」と語った。

 レジオン・ドヌール勲章は、フランスで最も栄誉ある勲章とされる。オフィシエは5段階のうちの4等。北野監督は1999年にフランス芸術文化勲章のシュバリエ、2010年に同勲章の最高章コマンドールを受章している。