俳優の窪塚洋介(37)、浅野忠信(42)がマーティン・スコセッシ監督(73)の来日記者会見(19日、都内)に出席した。

 2人は、スコセッシ監督の最新作「沈黙‐サイレンス‐」(来年1月21日公開予定)に出演しており、ハリウッド初進出となる窪塚は「役が決まったと聞いた時には、キツネにつままれたような感じで、ドッキリかと思っていた。今ここに来て現実なんだという実感が湧いてきている」と苦笑い。

 続けて「クランクイン初日にきれいなスーツを着た監督が、汚い酒場のシーンで寝転んで演出された。『あ、汚れる』と思ったが、情熱の氷山の一角を垣間見た気がした。今なおメラメラの人だなと感じた」と世界的巨匠を持ち上げた。

 一方の浅野は、すでに何本もハリウッド映画に出演を果たしている。「大きなチャレンジだったので、オーディションを経てこの仕事をいただけてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

「オーディションが本当に面白かった。監督とお互いに心が通じ合う瞬間があった。俳優の心の奥にある何かを常に期待してくれている。すごくいい気持ちになった」。巨匠との出会いで何かをつかんだ様子だった。