篠田正浩氏「牧野省三賞」受賞に感激「賞をいただくのは今日が最後」

2016年10月13日 22時26分

「京都国際映画祭」のオープニングセレモニーに登場した(左から)津川雅彦、篠田正浩氏、長塚京三

 映画「少年時代」や「スパイ・ゾルゲ」を手がけ、女優・岩下志麻の夫でもある元映画監督の篠田正浩氏(85)が13日、京都市の二条城で開幕した「京都国際映画祭」のオープニングセレモニーで「牧野省三賞」を受賞した。

 

 同賞は、俳優の津川雅彦(76)の祖父で、“日本映画の父”と呼ばれる故牧野省三氏をしのび、日本映画の発展に寄与した後進映画人を表彰する目的で、1958年に設立された。津川がプレゼンターを務め、俳優の長塚京三(71)がゲストとしてお祝いに駆けつけた。

 

 長塚は「今日は本当に久しぶりに篠田監督の笑顔を拝見しに参りました。美しい笑顔だと思います。目的を達することができたので、僕の方からお礼を言いたいです。本日はおめでとうございました」と祝福した。

 

 篠田氏は「1964年だったと思いますが、京都市民映画祭で『暗殺』が作品賞を受賞しました。映画界に入って最初の受賞でした。85歳になり現役も引退して執筆に終始してますが、映画のことをひと時も忘れたことはありません。私の生涯で賞をいただくのは、今日が最後だと思います。最初と最後が全部京都でこんなにご縁があったとは。幸運に恵まれて望外の喜びです」と受賞の喜びを語った。続けて「映画はその時代の新しい担い手の運命にかかっている。若い人は頑張ってください」と後進にエールを送った。