「橋下さんは私と向き合え!」――。“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員(33)が11日、前代未聞のブッ飛び会見を開いた。ツイッターの発言をめぐり、元政策秘書の男性に刑事告訴されたが、上西氏は「書いたことは全部事実」と猛反論。そればかりか、昨春の“国会ズル休み騒動”を振り返り、自身をクビにした橋下徹前大阪市長(47)に「逃げ回ってないで私と会え!」と爆弾要求まで突きつけた。

 上西氏が元政策秘書の山本秀一氏(55)に名誉毀損罪で大阪地検に刑事告訴されたことは本紙既報通り。発端は昨春の国会ズル休み騒動で、上西氏の主張では体調不良による本会議欠席が、知らぬ間に秘書との温泉不倫旅行にすげ替えられ「週刊文春」で報じられたという。

 そのリーク犯を上西氏は当時政策秘書だった山本氏と断定。ツイッター上で「元政策秘書は私を陥れようとして、私の公設第一秘書の家城さんが彼女と旅行に行ったものを、さも私と行ったかのように嘘をついて週刊文春に売り込んだ」と批判した。

 これを山本氏が「事実無根」として告訴したわけだが、当の上西陣営は「文春記者3人からネタを持ち込んだのは当該秘書だという裏付けは取ってある」と自信満々。上西氏も山本氏について「こんな人間を自分の政策秘書として雇い、議員会館を汚してしまい申し訳ない」と、さらなる名誉毀損レベルの言葉を放った。

 戦闘モードの上西氏は止まらない。昨年11月、上西事務所から電子レンジや重要書類が何者かに盗まれたことがあったが、これについても山本氏とその周辺者が犯人だと示唆。さらに山本氏の息がかかった男性を秘書として採用したところ、男性が別の国会議員からも報酬をもらっていたことが判明し「いま、公文書偽造で麹町署に相談している」(上西氏)。名誉毀損に窃盗、公文書偽造…記者会見は「警察24時」も真っ青な内容に様変わり。会見をサポートした公設秘書の笹原雄一氏も「こいつら(山本氏)は許せねぇ」とヒートアップ。

 上西氏の怒りの矛先は旧維新の党時代のボス・橋下氏にも向けられた。

「事実確認せずに党を除名された。そのあと、橋下さんは私のことを『お金のために(政治家を)やっている』と言った。この発言は許せない。お金のためではないことは、今の私を見れば分かるはず」と上西氏。

 かねて橋下批判を展開してきた上西氏は、橋下氏との1対1勝負実現をあきらめない。

 山本氏が日本維新の会所属の足立康史衆院議員(50)の政策秘書を務めていることから「これだけのことになっているのだから、橋下さんは私と向き合って話す義務がある。逃げてないで2人で会ってオープンな場で話しましょう」と訴えた。

 無所属の上西氏は今後、小沢一郎・生活の党共同代表(74)との合流もウワサされる。そうなれば、いつまでも好き勝手な発言をすることはできない。
 今回の大爆発は「言えるうちに言っとけ」という計算もあったようだ。