米国では昔から、奇妙なハ虫類型人間とも言うべき人型の未確認生物の目撃証言が存在している。

 フロリダ州のハニーアイランド沼に生息しているという「ハニースワンプ・モンスター」は全身が毛むくじゃらだがその下の皮膚はうろこに覆われているとされており、足跡はワニに似て赤く光る目を持っているという。

 また、オハイオ州に出没した「カエル男」は顔がカエルに似ていたため、この名前で呼ばれているが、全身にうろこがあった、尾があったという報告もあるため、実際にはハ虫類に近いものではないかと見られている。

 そんなハ虫類型の未確認生物の中で有名なものが、サウスカロライナ州で目撃された「リザードマン」だ。名前だけならばファンタジー系RPGなどによく出てくる亜人系モンスターが思い浮かぶだろう。トカゲが大きくなって二足歩行しているような外見をしているリザードマンだが、米国で実際に目撃されたという話がある。

 1988年、サウスカロライナ州で17歳の少年が遭遇したケースによれば、赤く光る目を持ち、手は緑色で3本の指には黒く長い爪が備わっていたという。怪物の身長は7フィート(約2・1メートル)程度、全身は緑色でトカゲに似ていたという。彼が乗っていた車にはあちこちに引っかき傷があり、バックミラーがねじ曲がっていたという。

 この怪物の正体については諸説あり、鋭い爪と力を兼ね備えた動物ということでクマの誤認説を唱える研究者もいる。しかし、彼の証言があまりに詳細であること、そしてクマには不可能ではないかと思われる行動を見せていることなどから疑問符が付いている。

 そんなリザードマンの目撃証言が、近年再燃しているという。

 2015年8月にはサウスカロライナ州の山林で動画が撮影され、また同州に住む女性が教会へ向かう途中に、奇妙な人型の生物を目撃、写真撮影に成功するという事件が相次いで起きた。

 女性は自分が目撃したものの姿がリザードマンに酷似していたために撮影したというのだが、確かに写真には灰色の肌にかぎ爪の生えた手足、長い尻尾に赤く光る目をした特徴の人型生物の姿が写っている……が、明らかに着ぐるみにしか思えない露骨な代物であるため、さすがに現地でもフェイクではないかとする意見が出ている。

 だが、他の動画や証言が報告されていることもあり、現地では「再びリザードマンが人々の前に姿を現したのだ」と信じている人も多いという。

 果たして、今回のリザードマンは伝説を元にしたいたずらだったのか?それとも本当に伝説のUMAが姿を現したのか?今後現地から発信される情報に注目していきたい。

(提供=ミステリーニュースステーションATLAS