収録現場に笑顔が戻った! 小池百合子東京都知事(64)が、本紙スクープ通り3日放送のフジテレビ系バラエティー「SMAP×SMAP」(スマスマ=月曜午後10時)に出演、久々に平均視聴率2桁の10・2%を記録した。しかも画面のSMAPは和気あいあいで「久しぶりに香取の笑顔が見られた」とテレビ関係者も驚いたほど。東京五輪、豊洲問題と大忙しの小池知事が出ただけで、解散騒動以前のSMAPに戻ったかのように見えたのは、小池氏による“熟女セラピー”効果なのか、それとも別の理由が――。

 小池知事が出演した「スマスマ」は同日の午後10時から11時24分まで。通常より30分長いスペシャル版として放送された。

 人気コーナー「ビストロSMAP」に登場した小池氏は、オーダーしたラーメンを「おいしい!」と絶賛。さらには稲垣吾郎(42)の実父と“カラオケ友達”であることを明かすなど、終始上機嫌だった。

 フジテレビ関係者は「『スマスマ』が2桁に届いたのは久しぶり。“時の人”である小池知事が出演した効果は確実にあった」と指摘する。視聴率はグループ解散発表後の8月15日(12・1%)のほか8月29日(12・2%)に2桁に達したが、その後は9月12日の7・5%など1桁続きだった。
 小池氏が来店した「ビストロ――」は番組冒頭から実に1時間にわたって放送。この“小池知事頼み”の演出が視聴率10%超えの要因とみられるが、実は別の理由も。

「SMAPのメンバー全員が久々に和気あいあいとした雰囲気で収録が進められたことが、視聴者に伝わったようです」(同)

 今年1月に中居正広(44)、稲垣、草なぎ剛(42)、香取慎吾(39)の4人と、木村拓哉(43)の確執が明らかになって以来、「スマスマ」の現場は、常にギスギスした雰囲気だった。中でも香取と木村の関係は最悪だった。

 そのワケは周知の通り、SMAPの内紛から解散決定に至る経緯で、ジャニーズ事務所からの独立を企てた“SMAP育ての親”I女史に木村だけがついていかず、事務所残留の意向を示したこと。結局、I女史だけが退社に追い込まれた。

 メンバーの中でも香取はI女史を最も慕っていたといわれる。「最年少の香取にとって、I女史は“親代わり”。木村は“裏切り者”以外の何ものでもない」(芸能プロ関係者)

「スマスマ」の収録でも最近、香取の覇気のなさは話題となっていた。

「木村との不仲は『画面を通してもはっきり分かる』とネットなどで話題になった。2人は全く目を合わせないし『ビストロ――』でペアを組んでも、不自然に距離を置いていた」(同)

 ところが、小池氏を交えた今回は、リラックスした香取の姿が見られた。「クイズ 小池百合子」で「この世で一番怖いものは?」との問いに香取が「ゴキブリ!」と答えると、不正解だったが小池氏は「うーん、そういう発想はいいね」。すると香取は、最近では全く見られなかった満面の笑みを見せた。小池氏はいったいどんな“魔力”を使って香取を癒やしたのか? 前出のフジ関係者がナゾ解きをした。

「確かに香取の笑顔にはみんな驚いていた。一部のスタッフから『ひょっとして、小池知事にI女史を重ね合わせていたのでは』なんて声も出ていた。香取は“マザコン”体質なところがありますからね」

 香取に“セラピー”効果を与えた小池氏とI女史には意外なほど共通点が多い。まず“強気な年上の女性”という点だ。

「I女史は、SMAPを守るためにはどんな相手でも強気な態度を崩さなかった。それにスパッとした話し方も似ている」(同)

 実際に今回も、木村が自分で作ったラーメンを食べるよう勧めると、小池氏が「ちょっと待ってよ!」と一喝する場面も見られた。

 さらに外見も。「髪の毛は2人ともショートカットだし、ファッションも似ている」(同)

 小池知事はあでやかな赤いジャケット姿で登場したが、I女史も仕事現場には似たようなファッションで現れていた。

 そして何よりも似ているのは生き方だ。小池氏は就任以降、利権をめぐってうごめく都議会の既得権益にメスを入れる姿勢を示している。

「一方のI女史は、ジャニーズのメリー喜多川副社長に反旗を翻して戦い続けてきたわけだから。退社という結果となり、今のところは敗れた格好だが『まだ復活をあきらめていない』ともいわれている」(芸能関係者)

「スマスマ」が久々に盛り上がったのは“小池パワー”というより、SMAP全盛期を築いたI女史を、メンバーに思い出させたからなのか? 一時的なこととはいえ、小池氏がSMAPを“再生”させたことだけは間違いなさそうだ。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)