ハリウッドの伝説のプレーボーイとして知られる俳優で監督のウォーレン・ベイティ(79)が「1万2775人斬り」説について真相を語った。

 米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ベイティは脚本・監督・出演を担当した映画「Rules Don’t Apply」(11月全米公開)のプロモーションで雑誌のインタビューに応じ、伝記に「1万2775人と寝た」と書かれたことについて、初めて言及した。

 ベイティの「1万2775人斬り」は、2010年に発売されたピーター・ビスキングが著したベイティの伝記で暴露され、それ以降ハリウッドの伝説になっていた。しかもビスキングは同著で「1万2775人は、昼間や即席の行為、カーセックスや愛撫、キスだけの女性は含まれていないとみられる」と指摘。これが事実なら、文句なしのギネス世界記録となる。

 ベイティは「ぼくがもし1万2775人の女性と寝たとしたら、一日に何人もの女性を相手にしなくてはならなかったし、しかも同じ相手とは再びする時間はなかっただろうね」とジョーク交じりに否定した。

 さらに「ぼくは誰も欺いたりしたことはないし、いいヤツなんだよ」と語り、決して女性と寝ることだけを考えているようなプレーボーイではないとアピールした。

 ベイティは映画「俺たちに明日はない」(1967年)で一躍スターになり、監督・主演した大作「レッズ」(81年)でアカデミー賞監督賞を受賞するなど、俳優、脚本家、監督として活躍する一方で、華麗な女性遍歴でも有名だ。

 映画で共演したナタリー・ウッド(81年に43歳で事故死)、ジュリー・クリスティー(75)、ダイアン・キートン(70)、ジョーン・コリンズ(83)、さらにはマドンナ(58)らと浮名を流し、92年に「バグジー」(91年)で共演した女優アネット・ベニング(58)と結婚して2児をもうけている。

 ベイティが製作・脚本・監督を務めた新作「Rules Don’t Apply」は、58年のハリウッドを舞台に女優を目指すヒロインとビジネスマンの恋の物語。ベイティは2人の上司の実業家ハワード・ヒューズ役で出演している。