元スノーボードハーフパイプ日本代表で、トリノ五輪に出場したサブカルタレントの成田童夢(31)が、総合格闘技団体「パンクラス」の10月2日ディファ有明大会で“解説者デビュー”することがわかった。

 同団体の酒井正和代表(50)は「格闘界を盛り上げるには、裾野を広げることが重要。特に格闘技に興味のない若者層を取り込むため、ネットと親和性があり、かつ世界レベルを肌で知るキャラクターを起用するのが得策だと考えた」と持論を述べた。

 白羽の矢が立ったのが冬季五輪で世界を経験し、ヲタ芸、アニソンDJで知られる童夢だ。最近ではスマートフォンのゲームアプリ「ポケモンGO」をコンプリートし、世界初のオリンピアンポケモンマスターとして名をとどろかせた。

 パンクラスは東京MXテレビで生中継枠を確保しており、実況にはすでに元TBSの“世界の松下”こと松下賢次アナ(63)が内定している。業界きってのアイデアマンである酒井代表とともに、松下アナ、童夢の3人で放送を盛り上げることになりそうだ。

 同団体は世界を席巻するUFCを意識し、国内ではいち早くケージを導入。世界をリードしてきた日本の格闘技界の隆盛を取り戻すべく、世界標準を目指して次なる策を練っている。勝敗を当てて楽天スーパーポイントが当たるパンクラスダービーなど、ネットとの連携を図ったのはその一環だ。

 ところが、当の童夢を直撃すると「パンクラス? 新手のパンクバンドですか? それとも新種のポケモンかな。確かに週末はポケモンGOの聖地・お台場あたりに出かけようと思っていますが…。広大な豊洲の地下ダンジョンには、公金をあさる“利権モンスター”も隠れていそうだし、厳しいバトルになりそうだな」などと答え、けむに巻いた。

 ポケモンGOで300キロを制覇し、再び筋肉隆々のアスリート体形に戻りつつある童夢。2度目の転身で、今度は格闘技界に進出するのだろうか。