「宇宙人解剖ビデオ」という映像は、ネットの世界で多数出回っている。

 墜落したUFOから回収された宇宙人の遺体を解剖しているという設定の映像である。中でもテレビの特番で放送されたビデオは、本物ではないかと言われてきた。

 だが、このVTRに関しても疑問の声が上がっている。

 まず遺体を寝かせているベッドがあまりにも安物だという点、国家のトップシークレットに属する解剖なのに、こんな安物のベッドを使うのはおかしい。

 また、同様のことが解剖シーンの背後にある時計にも言える。さらにカメラの前に必要以上に回り込まない医者の動きも不可解である。まず映像撮影ありきの動きなのだ。昔、はやったドラマ「寺内貫太郎一家」も食卓を囲む際、カメラの前には誰も座らなかった。

 この解剖ビデオでは不自然なまでに、カメラ前を避けるのである。これはおかしい。本物の宇宙人解剖なら撮影優先ではなく、解剖優先であるべきだ。このような見地から、このビデオに関しては、疑いを持っていた。

 その後、この「宇宙人解剖ビデオ」を日本に輸入したテレビマンのOさんと親しくなり彼の口から衝撃的な事実を聞いた。

 なんと「宇宙人解剖ビデオ」で解剖されていたのは、宇宙人ではなく人間だというのだ。

 Oさんが米国で仕事中、まるでグレイ型宇宙人のような人物が車椅子に乗っているのに気が付いた。驚いたOさんは周囲の人に「あの車椅子の人物は何者だ」と聞いたところ「プルトニウム人体実験の犠牲者だ」と答えた。

 なんと広島と長崎に原爆を投下し、被爆させたマンハッタン計画は、戦後もまた続いており、孤児院の孤児たちにプルトニウム入りお菓子を食べさせて体調の変化を見たり、妊娠中の女性にプルトニウムを注射し、胎児がどの程度の奇形を見せるか綿密な調査が行われていたのだ。

 その犠牲者がグレイ型宇宙人のような人物であり、米国ではまれに見かけられるというのだ。

 つまり、我々が宇宙人の解剖だと思っていた映像は、胎児のころ、プルトニウム注射を打たれた犠牲者の解剖ビデオだった可能性がありうるのだ。

 他にも小型の原爆を投下した砂漠に一個中隊を突入させ、何時間ぐらい戦闘継続が可能なのか調べたり、その実験は人権を無視したものであった。

 中には奇跡的に生還した例もあり、コード番号「CAL1」が付されたアルバート・スティーブンス(当時58歳)は、1945年5月、本人に無断で大量のプルトニウムを注入され、余命半年と診断されたが、1966年1月まで生き、79歳で死亡している。本人は最後まで人体実験の道具として利用されたと気づいていなかった。

 あまりにも衝撃的であった。日本ではこの事実はまったく報道されてないが、米国では社会問題になっており、犠牲者たちから政府が民事訴訟で訴えられているというのだ。

 宇宙人より怖いのは、やはり人間の悪行ではないだろうか。

(提供=ミステリーニュースステーションATLAS