6月の「第8回AKB48選抜総選挙」で卒業を発表した小嶋陽菜(28)にファンから“卒業しない説”が噴出している。過去には、発表から実際の卒業まで1年4か月かかった高橋みなみ(25)の例もあるにはあるが、そもそも「いつまでに卒業しなければいけない」という決まりがないのだから、ファンが騒ぎ立てるのも無理はない。発表から10年後に卒業するというまさかの“ウルトラC”は起こり得るのか!?

 小嶋は“謎のメンバー・にゃんにゃん仮面”として参加した今年の総選挙で16位にランクイン。ステージに登場すると、顔を隠した仮面をはぎ取り、正体を告白。その場で「私、小嶋陽菜はAKB48をやっと卒業します!」と笑顔で宣言した。

「(卒業の)時期などはまだ決まっていません。たかみな(高橋みなみ)みたいにならないようにしたいと思います」

 発表から卒業までが延び延びになった同期メンバーで、同じ事務所所属の高橋をイジる余裕も見せた。ただ、そんな小嶋に“卒業しない説”がもっともらしくささやかれ始めている。

「秋元康総合プロデューサーは小嶋の卒業に対し、一貫して『小嶋にはずっとAKB48にいてほしい』という気持ちを明かし、本人にも訴えてきた。卒業発表からいつまでに卒業しなければならない決まりはないし、10年後に卒業したっていい。何度も卒業をにおわせる発言をしながら、なかなか発表しなかった経緯があるだけに、ファンの間には『発表しても、卒業しなければいい』という声も根強い。実際、そんなウソのような仕掛けも水面下で検討されている」(AKB関係者)

 確かに、秋元氏は3月に放送された「AKB48 SHOW!」(NHK BSプレミアム)で「(小嶋には)30歳までいてほしい」という希望を告白。加えて「個人の仕事で好きなことやればいいわけじゃん。40歳でもう結婚してもいいし、好きなことしていい。公演とかもほとんど出なくていい。でも年に1回くらい『今日、小嶋さん出たの?』ってなったら、すごいじゃん。それができるのは小嶋陽菜しかいない」と持論を展開した。

 秋元氏発案のまさかの“ウルトラC”は果たして実現するのか?

 別のAKB関係者は否定的な見方を示す。

「2年以上前に卒業を決断しながら、発表が遅れたのは小嶋本人の問題だけじゃなく、周りの状況も大きい。卒業の決意も固いので、ウルトラCを小嶋が受け入れる可能性は低い。卒業が近い“ぱるる”こと島崎遥香がセンターを務める新曲が11月に発売されますが、その次回作、来年3月発売のシングルで小嶋はセンターを務める。小嶋のメンバーとしての本格的な活動の最後は、12月8日のAKB11周年公演、もしくは大みそかの『NHK紅白歌合戦』が検討されている」

 自身がセンターを務める新曲PRのため、小嶋は年明け以降も歌番組などには出演するだろうが、AKBとしてイベントなどに本格出演することはなさそうだ。

「どの会場を確保できるかによるが、来年3~4月をメドに小嶋の卒業コンサートを行い、秋葉原の劇場公演でフィナーレになるでしょうね」とは前出のAKB関係者。

 本紙の直撃にも卒業コンサートの構想を明かし「衣装も曲も決めている」と話していた小嶋だけに、大方の見方は来春卒業。

 とはいえ、グループ史上初の“卒業発表しながら卒業しない姿”が続くのも見てみたい気もするが…。