米国はもちろん世界中のエンタメ界に衝撃を走らせた米俳優ブラッド・ピット(52)と同女優アンジェリーナ・ジョリー(41)の離婚劇が、仰天の様相を見せている。今週、アンジーは「修復不可能な不和」を理由に離婚を申請。その“不和”の原因についてアンジーは「夫の大麻使用やアルコール依存が子供たちに危害を及ぼしている」と主張したが、なんと、ブラピが子供たちを虐待したとしてFBIが調べ始めることが明らかになった。

 米芸能サイト「TMZ」は22日、アンジーに近い関係者の話として「一家は14日、プライベートジェットで移動中、ブラピが酒に酔って粗暴になり、6人の子供たちに怒鳴り散らし、暴力を振るった」と伝えた。

 TMZによると、同機はロサンゼルスの空港に同日午後8時ごろ着陸したが、泥酔したブラピの“ご乱心”は止まらず、タラップを下りた後、近くで待機していたジェット機の燃料を給油するための車両に乗り込み、運転しようとしたという証言も。

 また、ブラピの子供たちへの暴力を見かねた関係者が、ロサンゼルス郡児童養護施設に匿名で通報し、同施設がロス市警に報告したことで今回の件が発覚したと同サイトは報じている。

 この出来事があった翌日、アンジーは子供たちを連れてロスの家を出て、週明けの19日に離婚を申請した。

 ブラピの関係者は「彼はこの件を真剣に受け止めているが、子供たちを虐待するようなことはしていない。関係者がここにきて彼をおとしめるような証言をしているのは残念でならない」と語った。

 虐待疑惑についてロス市警は「問題の事案が発生したのは飛行中であり、我々の管轄外」と判断。同件をFBI(連邦捜査局)に報告。これを受けたFBIが調査を開始した。

 一方、児童養護施設は、すでにアンジーとブラピから別々に事情聴取。ロス市警関係者は、同施設の聴取により虐待事実が認められた場合、新たな事件として捜査に着手する可能性を示唆した。

 万が一、具体的な虐待証言が浮上したら、離婚申請で6人の子供たち全員を引き取ることを求めているアンジーにとって、裁判で有利になることは明らかだ。

 だが、果たして今回の泥酔騒動だけがアンジーに離婚を決意させた理由なのか。2人に近い関係者は、実はもう一つ大きな理由があったと推測する。それは、アンジーの夫に対する執拗なまでの浮気疑惑の目と嫉妬心が夫婦の不和へつながったというのだ。

 それが表面化したのは今年の夏、スペインのカナリア諸島で行われた映画「アライド」の撮影中に報じられたゴシップ記事だった。ブラピは同地に長期滞在し、共演のフランス人女優マリオン・コティヤール(40)と親しい関係になったというものだった。

 これにアンジーが猛烈に嫉妬。米芸能サイト「ページ・シックス」によると、アンジーは浮気調査のために探偵を雇ってロケ現場に送り込み、夫の行動を監視していたというのだ。2005年に映画「Mr.&Mrs.スミス」で共演し、既婚者だったブラピと恋に落ち、ジェニファー・アニストン(47)から夫を奪ったアンジーだけに、今度は自分が逆の立場になることを恐れたようだ。

 同サイトは「調査の結果、アンジーは夫の浮気を確信した」と報じ、夫婦間で激しい言い争いが続いていたという。

 そんな中、浮気相手とされたマリオンは2人の離婚報道を受け、沈黙を破り21日、インスタグラムで声明を発表。「これが私の最初で最後のメッセージ」とした上で「私には人生の伴侶で、息子と今度生まれてくる子供の父親がいます。彼こそ私の最愛の人であり、親友でもあり、私が唯一必要とする男性なのです」として夫への愛が全てだとして、浮気報道を一蹴した。

 アンジーの病的なほどの嫉妬心により、夫婦仲が崩壊するきっかけになったのかもしれない。