SMAPで延命狙い! 12月31日をもって解散する人気アイドルグループ「SMAP」を利用して、NHKの籾井勝人会長(73)が“会長続投”を狙っているという。籾井会長は先日、SMAPの紅白出場を熱望するコメントを残したが、「これで会長再任を狙っているのでは?」との見方が浮上。(本紙取材班)

 籾井会長は8日の定例記者会見で、SMAPについて「あれだけのグループなので、当然出てもらいたい」「ファンへの感謝の場をぜひ紅白で」と、大みそかの「NHK紅白歌合戦」出場を熱望した。

 SMAPの紅白出場については、ジャニーズ関係者が「相当難しい…今の時点では100%ないだろう」と話しているとの情報もある。だが、籾井会長は「ジャニー喜多川社長にお話しすればいいのだと思います」と、ジャニーズのトップへの“直談判”も辞さない構えだ。さらに「みなさんも大きく新聞に書いてください」とお願いするなど、熱烈なラブコールを送った。

 これに対してNHK関係者からは「再任を狙っての悪あがきでは」と冷ややかな見方が出ている。籾井会長は来年1月に、任期満了を迎える。NHKの最高意思決定機関である経営委員会は、7月に会長人事を検討する「指名部会」を立ち上げ、準備を着々と整えている。

 ただ、現在1期目の籾井会長の続投は微妙だと言われている。籾井会長は2014年の就任以来、特定秘密保護法や従軍慰安婦問題などに関して中立性が問われる発言を連発してきた。

「たびたび“失言”を連発する籾井会長は、局内外から『公共放送であるNHKのトップにふさわしくない』と猛批判を浴びている。もちろん政府与党は続投してほしいだろうが、権力を監視するのはマスコミの重大な役目。局内でも『再任しないでほしい』との声が多い」(NHK関係者)

 そうした状況で飛び出したのが、籾井会長の「紅白にSMAPが出てほしい」との発言だ。「もちろん『また失言癖が出た』という見方もあるんですが、一方で『会長続投に向けた最後の賭け』とも言われている」(同)

 もし今年の紅白にSMAPが出場したら、視聴率が跳ね上がるのは確実だ。解散の日が文字通り“最後のステージ”となったら、国民的行事となり、日本国民のほとんどがチャンネルを合わせるだろう。

「昔からそうだけど、最近は特に受信料収入を上げることに力を入れている。そのためには若い年代の人に受信料を払ってもらう必要がある。SMAPが出演して紅白の視聴率が上がれば、若い人へのアピールになるので、籾井会長はそれを実現させて、“再任”へ向けての実績としたいとの思惑がある」(同)

 逆に言えば、「NHK会長人事に利用されている」と見られてしまうほど、“SMAP解散”の注目度は高いのだろうが、果たして“最後のステージ”は実現するのだろうか…。