ブラジル人演歌歌手のエドアルド(32)が15日、東京・中央区の鳥料理店「玉ひで」で行われた取材会に出席した。

 ハーフではなく生粋のブラジル人。幼少期は恵まれた家庭環境ではなかったが、日本の演歌に魅了され26歳で来日した。下積みを経て昨年10月に発表したデビュー曲「母きずな」は2万5000枚のスマッシュヒットとなった。

 日本語は流ちょうで、トークは巧み。日本テレビ・鈴木崇司アナウンサー(42)似のルックスにこの日は赤いハチマキに青いはっぴ姿。花魁(おいらん)姿の舞妓2人を従え、同曲をしっとり歌い上げた。

 ブラジル人であれば国技のようなサッカーを目指す道もあったはずだが、本人は「おじの影響で日本の演歌を聞いていた。スポーツより芸術が好き」と首を横に振る。むしろ「サンバは踊れない。サッカーもできないブラジル人です」と自虐的に話して笑わせた。

 音楽界では、ともに米国出身の演歌歌手ジェロ(35)、歌手クリス・ハート(32)の系譜を継いで、日本でブレークした外国人男性歌手になれる逸材といわれている。

「CD不況の時世で、デビュー曲で2万5000枚は上々。それに彼にはジェロ、クリスを上回るトーク力があるので老若男女に人気が出るかもしれない」(音楽関係者)

 ジェロとクリスはともに2回ずつNHK紅白歌合戦に出場している。

 エドアルドは「売り上げを伸ばして今年の日本レコード大賞新人賞(の受賞)、紅白歌合戦(の出場)を熱く願っています!」と鼻息が荒い。

「今年は微妙だが、今後の奮闘次第で来年以降、紅白初出場もあり得る」(前出関係者)

 地球の反対側からやって来た異色の演歌歌手は、大化けする可能性を秘めている。