演歌歌手デビューを果たしたタレント・はるな愛(44)が10日、神奈川・ラゾーナ川崎でデビュー曲「えぇねんで」の発売記念イベントを開催した。

 イベントではデビュー曲を含む4曲を披露。その途中で、実父の大西和夫さん(64)が「けんじ!男に戻ってもえぇねんで!」と書かれた横断幕を持参し、サプライズで駆けつけ、声援を送った。

 和夫さんは、はるなが子供の時から「息子を演歌歌手にする」という夢を抱いていたそうで、「歌、野球、酒と“男の3拍子”を教えたはずなのに、いつの間にか崩れていってしまった」と苦笑い。しかし、念願だった息子の演歌歌手デビューには「ほんまにおめでたい。最高!」と笑顔で叫んだ。

 父のサプライズ登場にはるなは「大阪でもイベントをやるので、大阪には来ると思ったけど、びっくりした。来るよねぇ~」と驚きの表情だ。

 はるなは2008年に歌手の松浦亜弥(30)を口パクでモノマネした“エアあやや”でブレーク後、同年12月に「I・U・YO・NE~」でCDデビュー。16歳の時にもアイドル歌手として、大西ケンジ名義でレコードデビューしたが、はるなは「(レコードは)10枚くらいしか売れなかった」と振り返った。

 はるなが「演歌歌手になってほしかったお父さんから、演歌を習っていた。お父さんの夢でもあった演歌歌手としてデビューできて幸せ」と話すと、和夫さんも「僕とケンジ(本名)の約束が演歌デビューだった。サイコー!」と拳を突き上げた。

 今後の目標について、はるなは「(オリコンランキングで)トップ10には入りたい。そして、年末の紅白に白組じゃなく、紅組で出たい。どうしたら出られますかね?」とNHK「紅白歌合戦」出場を切望した。

 プライベートでは、21歳年下の一般男性と交際中で、半同棲状態であることをテレビ番組などで公表している。報道陣から話を振られると、和夫さんは「何それ。知らない」と語り、はるなも苦笑いだ。

 父に紹介していない理由について、はるなは「いまだにお父さんだけ『ケンジ』って呼ぶんです。『ケンジ』って呼ばれるのはイヤやなって…」と告白。そして「(呼び方を)『愛ちゃん』とそろそろ言ってくれない? 今は頑張って結婚しないといけない。それが親孝行」と結婚も視野に入れていることを明かした。

 だが、和夫さんは「全然遊んでくれなくて、誰かおるんかい?って聞いたら、おるわい!って。全然聞いてない、お父さん反対!」とキッパリ。これにははるなも「応援してよ、パパ!」とお願いするしかなかった。

 また、女優・坂口良子さん(享年57)の長女で、タレントの坂口杏里(25)のアダルトデビューについてコメントを求められると、はるなは「知らなかったです。彼女が選んだ道なので、私も親にいろいろと迷惑かけたけど、選んだ道だから応援していきたい。女性なので体も大切にしてほしいし、頑張ってもらいたい」と複雑な表情で気遣いを見せた。