8月27日午後、英国デボン州プリマスで、巨大な獣の姿が目撃されて話題になっている。

 目撃したのは現地に住む60代のジムの経営者で、友人の息子と共に同地を散策中であったという。その生物は彼らから50メートルほど離れたところを歩いていたが、彼らに気がつくと森の中へ走り去っていったという。

 目撃した生物を彼はスケッチに残しているが、この生物の姿がどう見ても英国には生息していないクロヒョウに酷似しているのだ。この生物はかなりの大きさだったようで、目撃者は「大型のジャーマン・シェパード」ほどはあったと証言している。この目撃証言を受けて、現地では伝説の「ダートムーアの獣」が復活したのではないかと騒ぎになっているという。

 英国には巨大な獣に関する目撃証言や伝説が古来残っており、「ダートムーアの獣」は「黒妖犬(ブラックドッグ)」 とも呼ばれる妖怪のような凶暴な獣の伝説の一種だ。

 ダートムーアの獣は、1677年に地元の名士であるリチャード・キャンベル氏が悪魔に魂を委ね、魔界の犬の姿をとって復活し、人を襲うようになったというもので、この伝説をもとにしてコナン・ドイルはシャーロック・ホームズの「バスカヴィル家の犬」を執筆したと言われている。

 だが、この生物のスケッチは犬と言うよりは猫に似ているため、近年イギリスで度々目撃されている未確認生物「エイリアン・ビッグ・キャット」ではないかとする説も出てきている。こちらは猫に似ているがはるかに大きく、英国には生息していないピューマやヒョウに似ているもので、ここではない別の地域からやって来たように思えるため「エイリアン」という言葉が付けられているのだ。

 どちらにせよ、凶暴な動物の姿をした未確認生物との類似が指摘されている。間近で目撃した彼らが襲撃を受けなかったのは幸運だったと言えるだろう。

 現地の人々は、未確認生物にせよ実在の獣にせよ、凶暴な危険生物が近くをうろついているのではないかと考えて不安を抱いているという。

(提供=ミステリーニュースステーションATLAS