画家で俳優の庄司哲郎容疑者(49)が8月25日夜、都内の自宅で、関東信越厚生局麻薬取締部(麻取)によって覚醒剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕されていたことがわかった。1日発売の「週刊文春」は「小倉智昭が資金源だった」と報じているが、同容疑者は周囲に「高知東生の弟分だ」と吹聴。女性とのトラブルの際、有名弁護士と俳優夫婦の名前を出して、女性を丸め込むこともあったという。

「捜査員が、壁に掛かったヌンチャクに触れると『それは僕のじゃないです』と庄司が慌てだしたので、ヌンチャクの中を調べると覚醒剤のストックがあったようです。1枚数十万円で絵を売っていたものの、なかなか売れず収入が不安定で、親しい女性から金を借りたり、最近は近所の商店街のお祭りの出店をテキヤのように手伝ったりしていました」とは庄司容疑者を知る関係者だ。

 庄司容疑者は逮捕当日午前10時11分、自らのフェイスブックで「今日はお台場で久し振りに小倉さんに逢いに行ってきます」と投稿したきり、行方不明になっていた。複数の関係者がSNS上で「庄司哲郎君が行方不明になりました」などと書き込んでいた。

 小倉とは、フジテレビ「とくダネ!」のキャスター・小倉智昭(69)のこと。庄司容疑者は3年前まで小倉が所属するオーケープロダクションに小倉の紹介で所属していた。

 同関係者によれば、1999年、羽賀研二(55)が梅宮アンナ(44)と破局後、復縁を求めてアンナの肖像画を「自分で描いた」と贈った際、“ゴーストライター”として庄司容疑者は脚光を浴びた。ワイドショーなどに「羽賀研二にだまされました。梅宮アンナの肖像画を描いたのは僕です」と出演したころ、小倉と知り合ったという。

「“レンブラントの生まれ変わり”を自称し、画家の父を持つ庄司容疑者の絵にほれ込んだ小倉は、定期的に庄司の絵を購入したり、1回につき30万~50万円の小遣いを与えたりしていたそうです。庄司容疑者は小倉のことを『兄貴』と呼んでいた」と前出関係者。

 他にも、人気女優・高島礼子の元夫で31日に大麻・覚醒剤事件で初公判があった高知東生被告(51)のことも「兄貴」と慕っていたという。

「庄司は高知と高島の結婚式にも出席したくらい仲が良く、高知のことも『兄貴』と呼んでいた。ただ、庄司も高知も麻取が逮捕しましたが、覚醒剤仲間ではなかった。別々のルートだったようです」(同関係者)

 別の関係者は「そううつが激しかったり、太ったり、UFOを呼ぶなどオカルト的な妄想が激しかった。覚醒剤をやっているのでは?と周囲は噂していた。部屋には女性用の複数の汚れた下着、アナルプレー満載の鬼畜DVD、大人のオモチャがたくさんあった。『セックスは一晩中、一日中継続できるから、女の調教は簡単さ』などと自慢していました。壁にヌンチャクを掛けているのですが、触ろうとすると怒られました」と明かす。

 冒頭のように、そのヌンチャクこそ、覚醒剤の隠し場所だったのだ。覚醒剤を購入するカネは小倉からのお小遣い(小倉は1日、フジテレビ系「とくダネ!」で絵の対価と説明)や、複数の“サイフ女”から捻出していたようだ。

「庄司は女性トラブルも多かった。複数のセフレ女性の部屋の合鍵を持ち、留守中に盗撮カメラをしかけたり、部屋を物色して金銭や換金性の高いものを拝借したりするのも日常的。サイフ女と喧嘩して覚醒剤購入代金が入らなくなると、女の家のドアを一晩中蹴り続けたり、ドアの鍵穴にボンドを流し込んだり。近隣の通報で警察が動くこともありました」(同)

 女性トラブルがあっても、収めてきたようだ。

「警察ざたになっても、イケメンだし、そう状態のときは冗舌で優しいので、女性を丸め込むからすぐに復縁していた。また俳優の金山一彦のことも兄貴分と慕っていた。金山の奥さんは大渕愛子弁護士。そこで、トラブル女性に対し『金山の兄貴に相談すれば、無敵弁護士が呼べるんだぞ』と言っていたこともあるそうです」と同関係者。

 利用された小倉をはじめとする著名人は覚醒剤使用は知らなかっただろうが、いい迷惑に違いない。