俳優の市村正親(67)が10日、東京・豊島区の東京芸術劇場プレイハウスで「市村正親ひとり芝居『市村座』」(11日から21日まで)の最終稽古前に報道陣の取材に応じた。

 1997年の旗揚げ後、12年ぶり6回目となる市村のエンターテインメントショー「市村座」が帰ってくる。

 市村は「12年ぶりということは(干支が)一回りということを考えると、体力がないとできないよね。1人でやるというのはハードだけど、市村座を待っているお客さんが多い。元気をもらいたいということなんだろうね。全部新作です」と思いを明かす。

 テーマは「親と子」。今回の舞台もミュージカルナンバーメドレーや演歌、シャンソン、ニューミュージック、落語と盛りだくさん。「落語は『子はかすがい』を。作っているうちに市村正親なりのモノができてきた。また、子供の影響で(バンビーノの)『ダンソン!』や(オリエンタルラジオの)『パーフェクトヒューマン』(というお笑いネタ)も取り入れさせてもらっているよ。子供が家でマネしているのを見てね」(市村)と、そのチャレンジスピリットがファンをひきつける理由だ。

 稽古の合間にリオ五輪もテレビ観戦している。「体操の金メダルは良かったね! 内村(航平)、市村(正親)ね! 似てるじゃない!」と楽しそうに笑った。