ドラマ「科捜研の女」(テレビ朝日系)などで活躍中の女優・沢口靖子(51)が3日、都内で主演映画「校庭に東風吹いて」(9月17日公開)の完成披露試写会に出席した。

 9年ぶりの映画出演となる沢口は「カメラの前で演じるのはドラマと同じなので、気負いはなかった。子供たちに囲まれてのびのび演じることができた」と、作品の出来に満足げだ。

「いつもは事件や犯人を追いかけて厳しい表情をしていることが多いが、この作品の中では(小学)3年生の子供を前に笑顔でいられた。シリアスな問題を扱いながらも、優しくて温かい作品になった」とユーモアを交えてアピールした。

 子役の岩崎未来(8)は「撮影していない時に先生が楽屋に来て話をしてくれて、本当の先生みたいで優しかったです」と沢口を絶賛。さすが名女優だけに、先生になりきっていたようだ。

 また、元阪神投手の嶋尾康史(48)は「この作品で沢口さんと触れ合うことができて、純粋に白いボールを追いかけていたころを思い出した。沢口さんの大きな目でジーっと見つめられると『ダメ』と言うところを、思わず『ハイ』と言いそうになって困った」と、沢口のオーラに脱帽した。

 作品は障害や貧困などの困難に直面する子供たちと、問題解決のために奔走する教師(沢口)の姿を描く。イベントには仁科貴(45)、柊子(24)も出席した。