今年の梅雨ごろから、日本各地で豪雨災害が相次いでいる。中には水害になった地域も多い。そんな豪雨とともに現れた未確認生物の報告が存在していた。

 2003年5月、大阪は非常に強い雨が降っていたという。当時大阪府堺市に在住し、高校で英語を教えていたカナダ人講師が、帰宅途中に奇妙な生物を目撃した。

 自宅アパートそばの田んぼにいたその生物は、今まで見たこともないような外見をしていたという。

 白い首に2つのぎょろりとした黒い目が目立つ顔、ネコないしはトカゲのようにも見える足を持ち、コウモリのような翼に白いヘビのような尾があった。さらに、この尾にはサメのような黒い目がついていたという。

 この怪生物はしばらく目撃者の方をにらむような目で見つめていたが、やがて翼を広げると30メートル以上飛び上がった。目撃者は恐怖に駆られてその場から逃走。アパート3階の自室の窓から怪物のいた所を確認してみると、まだその生物が空中を旋回している様子が確認できたという。

 のちに彼がアパートの隣人や友人らにこの奇妙な生物について聞いてみたところ、アパートの住人からは以前、田んぼから不気味な生物の鳴き声らしきものが聞こえたとの証言を得た。しかし、正体については誰も見当がつかなかったため、外来生物が突然変異を起こしたものではないかと推測されていた。

 なお、この怪生物に関して、彼が勤務先の学校の新聞にこの生物のイラストを掲載したところ同じ学校の教諭によって「ネコヘビドリ」と命名されたという。この名前は、それぞれの動物の特徴を抽出したものである。なお、目撃者は既に母国であるカナダに帰国しているという。

 さて、この様々な生物の特徴が合成されたような外見、奇妙な鳴き声を発するという条件に酷似した伝説の妖怪が存在している。平安時代の京都に飛来し、不吉の象徴と呼ばれた妖怪・鵺だ。伝説上の鵺は出現の際には黒雲に姿を隠し、トラツグミのような奇妙な鳴き声を上げる。彼がネコヘビトリを目撃した日は豪雨であったし、奇妙な鳴き声だったという証言にも符合している。もしかすると、彼が目撃したものは伝説上の妖怪・鵺だったのだろうか。とすると、1000年の時を超えて妖怪が再び姿を現したのだろうか?

 もしかすると、再び豪雨の日にこの未確認生物が姿を現すのかもしれない。

(提供=ミステリーニュースステーションATLAS