“松田聖子の育ての親”として知られる酒井政利プロデューサー(80)は、“セクハラ裁判”で係争中であることを認めたうえで、やなせひろみ(26)と、やなせが所属するレオプロダクション側の主張を「100%作り話」と完全否定。真実を明らかにするために反訴する意向を示した。

 昨年11月23日のカラオケ大会に、酒井氏は知人の芸能関係者の依頼で審査員として出席。そこでレオプロの社長にやなせを紹介されたとされているが、酒井氏は「全く覚えていない」と説明。同12月25日の社長との会食は当初、ほかにやなせではなく別の人物が来る予定だったと明かす。

 ところが約束当日の昼に社長から連絡があり、突然、その人物が来られなくなったので代わりに新人を連れて行くと告げられ、やって来たのがやなせだったという。予定と違うメンバーでの会食は全く盛り上がらず、しかも社長は40分ほどで泥酔してしまったという。

 訴状などによればこの会食中、社長が席を外したとき酒井氏がやなせにセクハラをしたとしているが「全くのデタラメ。そもそも社長はトイレに行ってない」と酒井氏は否定。その後は泥酔した社長が「こいつとカラオケでも行ってくれ」と言って帰ったため、カラオケ店を探したが見つからず、喫茶店で40~50分話して解散したという。

 その際、酒井氏は「彼の電話番号を聞いたのは事実」と認めたが「聞いたのは電話番号占いのため。決して彼の電話番号を聞きたかったわけではない」と主張。それから何度か電話でやりとりしたというが、その多くはやなせからかかってきたものだったという。

 今年1月25日にホテルの部屋をやなせが訪れたとき、部屋で出されたカフェオレに薬を混ぜられたとの主張に、酒井氏はこれも「ありえない」と完全否定し「カラオケで自分の歌を聞いてもらえなかったから今度は聞いてほしいということで、イベント終了後に彼が私の部屋に来ました。暗い表情で『僕は酒井さんに何としてでもついて行きたい』と話したかと思えば、今度は『社長も尊敬していて、酒井さんとの板挟みで悩んでるんです』と意味不明なことを言いだして…。そしたら突然、顔を赤らめて唇を震わせながら『帰ります』と立ち上がり、部屋から飛び出して大声で『助けてくれー!』って叫んだんです」。

 このとき酒井氏は、やなせに会話を録音されているような気配やしぐさを感じたという。

 酒井氏は「100%向こうの作り話。1300万円の賠償金を求められてるけど、そんなのビタ一文もやれない。反訴して事実をハッキリさせる」と明言。そのうえで騒動に発展したことを「プロデューサーのさがかな。私は何でもおもしろがるクセがあるんです。それで放置してきたらこうなった。今回はそれがいけなかったかなあ…」と現状分析した。