タレントの永六輔さんが7日午後1時57分、肺炎のため死去したことが11日、分かった。83歳だった。所属事務所が発表した。

 永さんはパーキンソン病を患い、足の骨折から車椅子での生活を余儀なくされたが「再びラジオの番組で皆様のお耳にかかりたい」と自宅療養に専念していたという。6月末でTBSラジオ「六輔七転八倒九十分」を終了すると決めてからも、リスナーに「ごあいさつの言葉だけでも届けたい」と、回復に向けてリハビリに取り組んでいた。だが、徐々に気管の炎症が収まりにくくなり、息を引き取ったという。担当の医師によれば「死因は肺炎としますが、老衰といっていい状況」で、穏やかな最期だった。

 所属事務所は「これまでに出会ってきた、よいお医者さまとよい医療スタッフ、よい仲間に全力で応援していただき、励まされ、永六輔として納得できる人生のしめくくりであったと思います。みなさまには長い間、本当に心強い励ましをいただき、心より感謝申し上げます」とメッセージを寄せた。

 なお、葬儀は近親者だけで済ませており、後日お別れの会を予定している。