「新党改革」から東京選挙区で出馬し、落選した元女優の高樹沙耶氏(52)が、裏でうごめく大きな力の存在を明かした。

 同氏は各党がアベノミクスの是非や改憲問題などを取り上げるなか、ひたすら医療用大麻の推進を力説。しかしその訴えは届かず、玉砕した。

 敗因について高樹氏は「私だけがひとり、別の問題で突っ走っていた感じなので(笑い)。医療用大麻の話は時期尚早と思っていた部分はある」と述懐。18歳以上に選挙権が認められたこともマイナスに働いた。

「高校生は『麻薬はダメ、ぜったい』と教わっていますからね。私の話を聞いたら混乱してしまうし、先生に聞いたらやっぱり『ダメだ』となるでしょうし」

 それほど「大麻」というワードを前面に押し出す選挙戦はハードルが高かった。

 一方で高樹氏は“大きな力”の存在も示唆。選挙期間中の先月30日、大阪大学・木村文隆准教授のグループが、大麻や危険ドラッグに含まれるカンナビノイドが脳内の神経回路に悪影響を与えることを発表した。

 高樹氏はカンナビノイドの有効性を訴えてきただけに、有権者の頭の中はパニック。これに同氏は「大阪大が指しているのは合成麻薬。脱法ハーブと同じですから、そりゃあ体に悪いですよ。私が言っているのは天然の大麻。全くの別物です。しょせん、大阪大の先生は世界教授ランキングで58位ですから! ハーバード大学(米国)は医療用大麻はいいと言っています」と猛反論する。

 それどころか「このタイミングで(報道が)出るんですから、そういうことなのかなって」と、何らかの力が働いたと感じたようだ。

 先月24日には元俳優の高知東生容疑者(51)が覚醒剤取締法と大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された。大麻のイメージダウンが相次いだことに、高樹氏は「世の中、良くならないようにできてる…」とポツリ。

 街頭演説でも異変は起きた。話を始めようとしたところ、どこからともなく「身なりの汚い人」が集結。「でも靴やシャツはきれい。どこかからの妨害活動だと思いましたね」(高樹氏)

 それでも選挙戦を戦い抜き「いろいろ勉強になりました。生涯かけて医療用大麻の推進に携わっていくつもりです」と高樹氏は前を向いた。