身長2メートル!大分県の寺に伝わる巨大な鬼のミイラの正体とは

2016年07月10日 16時00分

 人魚、カッパ、鬼…様々な妖怪が存在した事実を現すかのように、昔から日本国内には妖怪のミイラが存在している。平均的な大きさは数十センチ程度、1メートルを超えるものはあまりない。圧倒的に多いものは人魚のミイラで、それにカッパやなどの動物妖怪が続く。数が少ないがインパクトが大きいのは鬼のミイラだ。中でも迫力のある巨大な鬼のミイラが、大分県宇佐市に存在している。

 十宝山大乗院という寺院に向かう階段の、途中にある厨子の中に、鬼のミイラは安置されている。座高は約1・4メートル、立つと2・2メートルにもなるというこの巨大ミイラは、大乗院の檀家が縁あって手に入れ、寺に納めたものとされている。頭と手足が体に比べて不釣り合いに大きく、顔は平坦で目は丸く落ちくぼみ、頭には大きなツノがある。テレビなどでも取り上げられ、ネットでは一種の心霊スポットのように扱われてしまっている。中には、このミイラを撮影すると高確率で心霊写真が撮れ、霊障も起きるなどと書かれているものもある。

 そういった噂や都市伝説は別として、果たしてこの鬼のミイラの正体は何なのだろうか。本当にこのような生物が存在したのだろうか?

 この鬼のミイラは過去にX線透過装置などを用いた検証が行われたことがある。その結果、足の指の爪が豚の蹄と同じ特徴を持っていることが判明。また、鬼の歯は馬のものを使用している事が分かった。またX線撮影の結果、鬼の顔に下あごが存在していないのが判明したため、土や粘土で作ったあごに歯を埋め込んだものとみられている。同様にツノも埋め込まれ、継ぎ足されている事が分かった。他にも肘から先の骨が普通の動物と違って一本しかない点、肋骨部分が全て硬骨でできている点などから、様々な動物の骨を組み合わせて人為的に作られたものである可能性が高いと見られている。

 しかし、全ての謎が解明した訳ではない。鬼のミイラでかなり目立つ大きな足の骨は、該当する生物がいないという結論が出ているのだ。

 鬼のミイラに対し、骨を削っての成分分析などは禁じられていたため、ここで調査を終えることになったのだそうだが、更なる本格的な調査を行う事が可能ならば、ミイラの謎の完全解明することができるのかもしれない。

(提供=ミステリーニュースステーションATLAS