「NMB48」の1期生メンバー・渡辺美優紀(22)が4日、神戸市のワールド記念ホールで、卒業コンサート「最後までわるきーでゴメンなさい」に出演した。

 ソロ楽曲「わるきー」で幕を開けた最後の舞台。渡辺は「本当にこの日が来たんだ。自分でもまだ今日が終わると、みんなと立つことができないんだと実感できない。できるだけ1分1秒でも皆さんと楽しく過ごしたいと思うので、目を凝らして見てください」とあいさつ。アンコールを含む全29曲中、27曲を熱唱し、卒業を惜しむ6000人のファンを魅了した。

 アンコールでは、グループを共に引っ張ってきた山本彩(22)とともに「今ならば」を披露。同曲は山本が「(渡辺と)6年一緒にやってきて、卒業なので何かできることはないか」と自ら作曲し、秋元康氏(58)が作詞を担当したもので、8月3日発売の最新シングル「僕はいない」のカップリング曲として収録される。

 さらにアンコールでは1期生の卒業生らが、サプライズゲストとして登場。前日(3日)に続く登場となった山田菜々(24)の他、三秋(=小谷)里歩(21)、山岸奈津美(21)、近藤里奈(19)、門脇佳奈子(19)とAKB48に転籍した小笠原茉由(22)が渡辺の卒業を彩った。

 そのゲストらと歌った「卒業旅行」では、歌い出しの部分で山本が涙で言葉が詰まり歌えなくなる場面もあった。山本は「私もまさかこんなことになるとは思わなかった」と振り返ると、「私が持っていないものをたくさん持っていてうらやましかった。比較されてイヤやなと思うこともあったけど、隣にいるのがみるきーでよかった」と盟友との別れを惜しんだ。

 一方、渡辺は秋元氏が卒業に合わせて作曲してくれたというソロ曲「夢の名残り」を披露。続けてメンバー全員で「青春のラップタイム」「NMB48」を歌い上げ、最後の最後まで笑顔で公演を終えた。

 なお、渡辺の最終活動日については未定となっている。